鬼怒川の土手は走れるのか?サイクリングロードを探してみた(塩谷町~さくら市)

鬼怒川サイクリングロードを訪ねて。

よく、ネットで、アラサイと、タマサイとか聞きますが、
荒川サイクリングロードや、多摩川サイクリングロードの略です。

うちの近くには、この川の土手を利用したサイクリングロードがありません。ロードバイク乗りであれば、何か、あこがれますよね。ユーチューブとかSNSで、たくさんのローディとすれ違ったとか、よく出ています。
こっちの田舎では、ヒルクライムや、周回コースなど、別の走りやすいコースはたくさんあります。また、田んぼの中の農道や、田舎道なら、車も少なく、とても走りやすいです。

でも、川沿いの、開けた、見晴らしのよい、平らでまっすぐな、車の全く来ない、サイクリングロードを走りたいと考えています。
近くに小さな川はあり、土手沿いの道もありますが、いかんせんつながりが悪く、道も1㎞とか短いのが欠点です。
そこで、栃木県で最も大きい川である、鬼怒川のサイクリングロードを探しに行きました。

鬼怒川サイクリングロードは、実は、宇都宮市から南に向かって存在しています。でも、そこに行くまでが、25㎞くらいあります。まぁ、走ったこともあるのですが、未開拓の、近所の鬼怒川にも土手沿いに道があるのかを、今回興味本位だけで探検してみます。

鬼怒川は、栃木県日光市の鬼怒沼から流れ、栃木県を北から南へ縦断する、全長176㎞の一級河川です。茨城県に入り、利根川に合流します。鬼怒川温泉でもその名前は有名ですね。

矢板市には、鬼怒川は通っていませんが、西隣の塩谷町へ行くか、南側のさくら市に行けば、鬼怒川にたどり着けます。河川敷を利用した、公園やグランド、桜並木などが整備されています。
さくら市側は結構施設が充実しており、大きな公園と土手上の道路は散歩などをする人も多く、サイクリングロードではありませんが、自転車も走れる道になっています。

ふれあいの里しおや

今回は、より上流の塩谷町側から、アクセスしてみます。
塩谷町にもところどころ、グランドがあったり、道の駅のような直売所(ふれあいの里しおや)があったりと、整備はされています。このふれあいの里しおや行くと、土手沿いにアスファルト敷きの道路が見えましたので、ここからどうなっているのか行ってみました。

さて、直売所迄は、途中激坂を越えて、10㎞くらい走ります。
入り口には、特にサイクリングロードとか、看板も無く、車止めはありますが、草ぼうぼうで、歓迎されている感じはありません。
橋(上平橋)は大きくてきれいです。鬼怒川と男体山が良く見え、景色は素晴らしいところです。

入りづらいですね
別な日の男体山と鬼怒川

上流から下流に向かって左側、左岸を下っていきます
意を決してスタート。意外と道は壊れていません。走れることは走れますが、草がところどころ横切って生えているので、少し走りづらいです。

と、いきなり小さな川(用水路)が現れ、橋が架かっておらず、土手より退避させられることになりました。(事前に調べた通りでしたが)しかも、砂利道というおまけ付き。まぁ、10mも行けば、道に出て、用水路を渡ればすぐに戻れるようです。しかし、ここも砂利道だったので、私はもう少し道を進んでから土手に戻るコースを取りました。

土手に戻ると、道はほぼサイクリングロードのようになり、まっすぐと続く平らなきれいなアスファルトになりました。
道幅は、車がやっと1台通れるくらいです。土手の上なので、いつもより目線が高く、右手の川も、左手の家々や田んぼも、上からよく見ることができます。これがあこがれのサイクリングロードか、と、感動しながら走っていました。
まぁ、田舎なので、誰もいないのはわかっていたのですが、こうもいないと逆にさみしい気がします。

それでもしばらくすると、犬の散歩をする人がいました。いつも散歩コースにしているのでしょう。自転車が来るのがわかると、めずらしいのか?ちょっとびっくりしていたような気がします。そしてしばらく行くと、今度は後ろから軽トラが後ろからやってきました。追い越ししづらいと思うので、脇の草に入ってやり過ごしました。

しばらくすると、東北自動車道が見えました。ここは土手の下におろされ、道路をくぐります。そして、すぐに土手上に戻ります。

今度は、東北新幹線の高架が見えました。
土手沿いの道は、今度はそのまま走れて、新幹線の高架くぐれる形になっています。

ここで、新幹線が通らないかな?とスマホを構えて待つことにしました。東北新幹線は、本数も少ないのですが、上りか下りが5分くらいすれば来るだろうと踏んでいました。しかし、なかなか来ません、5分以上待った気がしますが、この間もこの道を通る人も車もありません。諦めようとしたときに、下りの新幹線がやってきました。動画を撮影し、北の方にスマホを向けると、同時に上りもやってきました。すれ違いが見れて、何かラッキーです。

意気揚々と、サイクリングロードを川下へ進んで行きます。
いよいよ、家が増えてきて、さくら市に入ったものと思われます。そうすると、土手上の道は無くなり、下へ行くように促されます。ここで、家の間を抜けると、しばらくすると、また土手に戻ることができます。
しかし、すぐに国道293号線の氏家大橋が架かっているところに来ました。ここは、私の通勤路です。結構交通量があるので、渡れるかな?と思いましたが、下にくぐる道路があり、すんなり、道路の交通量を気にすることなく、渡ることができました。

ここからは、とても道幅が広くなります。もう少し走ると公園があり、そこから散歩やジョギングする人が、たくさんいます。自転車でスピードを出して走るには、人がいるので無理ですが、非常に走りやすいコースです。土手の下の河川敷にも道があるので、そっちを走ってもいいかもしれません。

ゆうゆうパーク

ほどなく行くと、ゆうゆうパークという、大きめの公園があります。遊具や池、ジョギングする周回コースがあります。むすびの鐘というものがあるので、鳴らしてみましょう。

土手の上の道はここで終了です。この辺りは勝山城跡、さくら市ミュージアムがあります。
一応、ここを折り返して対岸を戻る予定です。少し戻り、川から離れて、旧国道4号線に出て、橋を渡ります。

対岸に行くのに阿久津大橋を渡りますが、ここは、野生の猛禽類(鷹?とんび?)が見られます。この日も、外灯の上に止まっているのを見ました。

カラスではない

戻りは、右岸を上流に向かいます。
右岸はとにかく、つながっていません。土手も、走っているといつの間にか、川から離れており、川の方を見ると、別の土手が現れています。
そのたびに、土手に戻ろうとしますが、道が無く、田んぼのあぜ道のようなところを、自転車を担いで移動し、土手を登ってまた復帰します。しかし、何度かやって諦めてしまいました。

新幹線のところも、左岸とは違い、くぐることは出来ず、道らしい道を探して、あっちこっちに行ってみました。
道も砂利が多く、行くのであれば、グラベルロードか、マウンテンバイクがいいかもしれません。

右手が川ですが、林で見えません

スタート地点のふれあいの里しおやへ近づくにつれ、全く土手の上が走れなくなりました。川から離れて、通常の道をさまよいながら、やっと戻って往復終了です。
帰りも左岸を走った方が良いかもしれません。

さて、思ったように走れず、ちょっとストレスがたまりました。また、予定より早く帰ってきたので、もう少し冒険をしてみます。
このふれあいの里しおやの左岸には、もっと上流まで土手の上の道路が続いています。そして、先ほど左岸を下って行ったとき、鬼怒川99kmの看板がありました。(そのあとも1km刻みにあったと思います)もう少し上流へ走れば、100kmの看板があるのではないか?と思って、ちょっと走ってみることにしました。

ここから上流は、土手らしい土手もなくなり、自然豊かですね。水鳥もたくさん休んでいます。
のんびり進んでいくと、ありました。鬼怒川100kmの看板。おそらく、利根川と合流する、鬼怒川の起点から100kmということでしょう。船で行けばいずれ着くのでしょう。昔は、山で取った木材などを南関東に運んでいた川ですからね。

さて、今回は、近場のサイクリングロードを探すという企画でした。
片道約10kmで、ちょうど良い長さですね。
実際はサイクリングロードという名前ではありませんが、気持ちよく、楽に、景色良く走るには、ちょうど良いですね。人もほとんどいませんので、初心者の方でも、TTしたい方もお勧めです。

ただし、ご注意いただきたいのは、この道には看板が何ヶ所か立っており、そこには、
ここは、河川管理用通路ですと書かれています。要するに、国土交通省関係の車両が、河川の巡視や、洪水時や地震の時に巡視や点検のために通行する道路なので、一般車両の通行はご遠慮くださいとなっています。ですので、気軽にいつでも使える道路ではないのかもしれません。特に車は通らない方が良いでしょう。探検や、散歩に行くくらいがちょうどよいかと思います。

ぴよこ監督

ロードバイク歴4年。ダイエットのために自転車を始めて、メタボ解消。コレステロール・高血圧が解消された、アラフィフおじさんです。 ロードバイクは買い物から草レースまで、何でも挑戦中。