もうすぐ6月です。梅雨の季節ですね。
雨が降ると、ロードバイクは基本お休みです。多くのサイクリストは、ロードバイクを室内保管しているのではないでしょうか?雨に濡れてしまうと、室内にしまうために水分や泥汚れを掃除することが非常に面倒です。
私も今では、雨の日は出発しません。出発した後に降られてしまうこともありますが、その時は濡れたまま、早めに帰宅します。
そんな私も、クロスバイクで5年、ロードバイクで1年、会社に通勤していました。(その前は、原チャリ)雨の日も当然、カッパを着れば走れます。雨の日に乗らない選択肢はありませんでした。交通手段が、これしかなかったからです。
そのため、ロードバイクもスタンドを付け、泥除けを付けて、家の外に放置し、雨の中走った後は手入れはせずに、家の外の屋根の下に置いていました。
そんな経験も生かして、雨の走り方をまとめてみました。
雨の日にレインウエアが必要かということで、ネットを調べると、
・高機能レインウェア
・高撥水、通気性、透湿性
等を謳った商品を紹介しているものが多いです。
自転車乗りには、雨ははじいて、汗は蒸発させるウェアを着ることが良いようです。
ただ、雨ははじいて汗は乾く、そんな魔法のウェアがあるのでしょうか?高価なウェアにそんな機能があるのか?着るチャンス(お金)が無いので、わかりません。(致命傷)
そんな魔法のウェアを持っていない私は、状況により、着たり、着なかったりするのが良いと考えています。
というわけで、乗り方や状況に分けて、装備やウェアを考えてみます。
目的地に遅刻しないように行くので、のんびりではないですが、それほど頑張らない程度に速く走ります。
運動量は、中ぐらいです。
着るものが、制服やスーツなど、限定され、走った後にその格好で1日を過ごすため、汗はなるべくかけません。(職場に着いたら着替える前提で、飛ばす人もいますが)そういう意味でも、スピードは出せません。
そんな条件で雨の日に乗る為、まず第1が、「濡れてはいけない」ということです。
まず防水のしっかりした、いわゆる通学用のレインコートを着るべきです。
中にメッシュの2重構造がおすすめです。メッシュが入ってない、ビニールだけの合羽ですと、汗などで、肌に合羽がぴったり貼りついてしまうため、気持ち悪いです。メッシュがあれば、風も入りやすくなり、多少なりとも汗を蒸発させます。
レインコートは中に洋服を着るため、大きめに作られており、ダボダボです。
ですから、空気抵抗が増え、スピードはあまり出ません。晴れの日より、時間に余裕を持って出発しましょう。
実は合羽にも種類があり、私は雨の量で変えていました。
大雨の時は、ズボンと上着のセパレートタイプです。やっぱり脚は、タイヤがはねた水がかかったり、横殴りの雨でびしょびしょになりますから、ズボンタイプは必要です。
欠点は、着替えるのに時間がかかります。
もう一つは、ポンチョタイプです。上からかぶるワンピースタイプです。
これは小雨用に使用していました。地面に水たまりが出来ない雨なら、濡れるのは上半身と太ももの上側です。意外とひざから下は濡れません。
ポンチョタイプなら、上からかぶるだけで、着替える時間は一瞬です。それでいて、上半身からひざ下くらいは、余裕で雨を防いでくれます。
優れている点は、前側が長く作られており、前かごのカバンなども雨を防いでくれます。鞄にビニールをかぶせる手間が省けます。また、リュックを背負っていてもそのまま着られるので、いちいち降ろしたり、防水カバーをかけたりしなくて済みます。かなりお勧めです。
欠点は、雨が強いと、横から足が濡れる事。タイヤがはねた水が、中でズボンにかかること。ロードバイクでは、泥除けが無いので、タイヤに絡まるので危険です。
私はポンチョとズボンのレインコートを持って、雨の降り始めはポンチョで、強くなったらズボンを履くという風にしていました。
どうしても濡れてしまうのが、靴と靴下です。靴はビニール袋をかぶせるなどの方法もあります。しかしなかなか面倒です。替えの靴下を持って行った方が良いです。
雨の中、サイクリングをするという考えがないかもしれませんが、乗る人は乗ります。練習などで乗る人もいます。行きは降って無くても、途中で降られることもあります。
夏と書いたのは、暑い日の雨であれば、寒くはないということです。要するに、寒くなければ、濡れても良いという状況があるということです。
まず、次の条件であれば、レインウェアは必要ありません。
・短時間である
・お店に寄ることはない
・寒くない
・汗かきまくっている
・トレーニングまたは、レースである
この条件であれば、濡れても同じということです。どうせ汗で濡れてますし、レインウェアの下で汗をかいたら一緒です。これで快適に内側が濡れないレインウェアがあったら、本当に魔法です。
というわけで、雨が長くなったら、寒くなる可能性もあるので、ウィンドブレーカーなどを持っていればよいと思います。
私は、携帯用に、登山用と同じ薄くて軽量で完全防水のジャケットを持っています。(ワークマンで4000円くらいで買いました。登山メーカーなら1万円以上)これは本当に濡れません。身体の蒸気でぺったりしますが、中が雨で濡れることが無く、意外と快適です。洗濯は、全く水を通さないので、脱水は出来ません。(水が排水されずに、偏心して、洗濯機が倒れる危険があります)
下に履くものは、よくわかりませんが、下は諦めている人も多いようです。
ちゃんと防水するなら、防水のレーシングパンツもあるようですが、短時間は、パッドが濡れない程度でしょう。
寒い日の雨は、濡れると風邪をひきます。速やかに防水、防寒、帰宅しましょう。濡れるというより、寒さで体を壊します。乗りに行くことは、お勧めしません。
というわけで、ロードバイクを乗るにしても、しっかりしたレインコートが欲しいところです。
上着はいわゆる、体にぴったりしたレインウエアの方が走りやすいです。汗を逃がすことより、汗をかかない強度で走る、防水を重視した方が良いです。
雨の日でも、ロードバイクに乗って、限りなく晴れの日と同じように、または、体の負担を限りなく減らす必要がある場合は、専用のレインウェアが必要です。
ブルベやレース、トレーニングでこだわりがある人です。
そういう経験がないため、アドバイスはできませんが、「ブルベ レインウェア」などでググれば、出てきます。
基本的には、ゴアテックスなどの高級レインウェアと、レインパンツなどでの対応です。ロングライドでも、汗をかかない強度など、特有の走り方があるようです。
一応、草レースはやっているので、参考まで。
基本的に、レインウェアは着ません。ある状況を除いては。
それは、寒くてどうしようもない時です。
プロもスタート前に着ていたりします。それは、寒さ対策です。走っていて暖かくなれば脱ぎます。身体を冷やさないことが真の目的です。(汗で濡れますからね)
やっぱり寒いと体が動きません。手足の感覚が無くなり、歯をガチガチ鳴らしているようなら、カッパの邪魔な感覚や空気抵抗の方がましです。よく、冬にもエンデューロレースがありますが、寒さとの戦いです。
プロでなければ、寒い日の雨は、乗らない方が身のためです。
自転車の装備に関しては、フロント、リアに泥除け(マッドガード)が欲しいところです。リアタイヤの跳ね上げた泥水は、ご存知の通り、背中にかかります。フロントタイヤは、ダウンチューブで多少防ぎますが、ダウンチューブに跳ね返った水は、足にもろにかかります。
雨の中を走った自転車はびしょびしょです。メンテというか、掃除をしないと、さびてしまいます。(私のは、ねじ部がさびました)水分をタオルで良く拭きましょう。そのあとに、チェーンに注油です。
注意したいのが、フレームの中に水が入る時があります。水を抜く穴は用意されていると思います。私のFELTは、リアのハブ付近に付いていて、自転車を立てる(前輪を上にあげる)と穴から水が出てきます。