あの有名な白玉を食べに。鎌倉に行ってきました

平日の火曜日に仕事が休みになったので、ちょっとサイクリングに行ってきました。
どこに行こうかと考えていたのですが、鎌倉に行くことにしました。
そして、以前からお勧めされていた、茶房雲母の白玉を食べてきました。

距離的には、最短コースで60kmなので、平均スピード20km/h出れば、3時間で着きます。しかし、東京の荒川区から行くとなると、都心を通り抜けて、川崎市や世田谷区を抜けて行かなければならず、平日の通勤時間帯に重なると、もっと時間がかかりそうです。
そういう意味では、60kmの距離は、のんびり行くには、無理のない距離です。往復せず、帰りは輪行がちょうど良いでしょう。
そんなわけで、鎌倉への道を色々調べるところから始めました。

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計画

いつものように計画は綿密に。これで、ロングライドの楽しさは、大きく変わります
まず、最近お気に入りのストラバでルートを引いてみます。家から真っすぐ鎌倉まで引くと、横浜を通るルートとなります。これは危険な香りがします。横浜を避けるルートでも、川崎市を通ることになります。迷いながら、混んでいる道を行くのは嫌なのですが、避けられそうにありません。

回避策として、
・早朝出発
・わかりやすい道
で行くことにします。

平日なのですが、早朝5時には出て、ラッシュ前に都心を抜けられればと思っています。
まぁ、混んでいても、道に迷わなければ、ストレスとかかる時間は減らせるはずです。

そんな中、鎌倉への行き方を調べていると、中原街道から境川サイクリングロード走れば、わかりやすいという情報がありました。境川サイクリングロードは、結構検索すると出てくるので、走りやすそうです。そこまでの道も、中原街道(東京都道・神奈川県道2号東京丸子横浜線)をずっと走って行けば、迷いづらそうなので、このルートで行くことにしました。

境川です(漢字間違えた)

出発

最近は、早く出発したいと思うと、早く起きられるようになりました。歳をとると、眠りも浅く、起きたいときに起きられますが、日中はすぐ眠くなります。
予定通りに近い4時過ぎに起き、軽く食べて5時過ぎに出発できました。
平日なので、通勤時間の渋滞がひどくなる7時台までには、出来る限り先に進みたいと思っていました。

もう、慣れてきた家周辺の道を進み、皇居脇を通って南下していきます。この先はあまり行ったことがないので、道を確認しながら進みます。
芝公園の近くを通ると、東京タワーが見えました。東京に来て、まともに見たことがないので、よく見ておきました。東京のシンボルですが、すでに遠くから見えない、目立たない高さになってしまったのが残念です。格好はいいのですけどね。

途中桜田通りを通って、中原街道に出ました。曲がるところを間違えたら、戸越銀座商店街の中を走っていました。まだ6時なので、お店はやっていません。
中原街道に入ると、だんだん車も多くなってきました。走れないわけではないのですが、信号も多く、路肩が走れない時は歩道を走ったりしていたので、これだけで結構体力と気力を使います。

途中で、多摩川に着きました。ここまで1時間40分乗っていますが、23kmしか進んでいません。(平均時速13.8km)うーむ、時間がかかるのはやむをえませんが、自転車を漕いでるというより、車や人をよけ、信号を守り、左右や後ろを気にしながら走っていると、足ではないところがどんどん疲労していきます。すでに上半身や首や肩が痛くてたまりません。ロードバイクのポジションは、荒川サイクリングロードを走る為の巡行ポジション(ハンドル下がり)にしているため、信号を見るのに上を向くのがつらくて、かなり首が痛いです。

またしばらく走って、首も限界になってきたので、とりあえず応急処置で、ハンドルの傾きを前上がり(しゃくり)に変更しました。多少、前を見るのが楽になります。この程度しか止まったりしていませんが、境川サイクリングロードに着くまでの47kmに3時間30分かかりました。(平均時速13.4km

そんなこんなでもうすぐ境川の橋まで付くということを確認して進んだのですが、なぜか川を見逃してしばらく進んでしまいました。ある程度の川幅がある橋なのに、なぜ見落としたか不明です。おかしいなと思って地図を見るとすでにかなり進んでいたので、斜めにもどりながら、境川に合流する方向に進みました。

何とか境川に着くと、サイクリングロードらしきものがありました。ローディも結構走っているので、なぜかほっとしました。(そういえば、中原街道はローディをみなかったので、普通のローディは走らないのかな?)
サイクリングロードとは言え、散歩の方もいますので、スピードは出せません。平均スピードが20km/hになる程度ですが、多少はサイクリングをしている気持ちになります。

それでも、特に景色がいいわけではなく、人をよけながら、道を横断しながら進むのと、今までの疲れがどっと出てきたので、とりあえず補給を取り、気持ちは輪行で即帰ろうかという気分です。

せいぜい70kmの道のりなので、4時間もあればつくかなとか、5時過ぎに出てきて、目的地の茶房雲母の開店時間は11時なので、9時から並べば食べられるかな?なんて、甘い考えをしていたのですが、どうも、開店の11時も怪しくなってきました。

道を良く調べると、この境川サイクリングロードは、江ノ島の方に向かっており、鎌倉はちょっと戻る感じで離れているようです。このサイクリングロードを海まで行けば着くと、頭の中では漠然と考えていたので、良く調べると全然違う場所というのはよくあります。
案の定、サイクリングロードで藤沢まで行き、そこから鎌倉へ行くのに、まだ10kmほどありました。
藤沢では、すでに開店の1時間ちょっと前の10時前になっていました。

茶房雲母(さぼうきらら)

ストラバを見ても分かるように、藤沢から鎌倉まで、何度か間違えながら進んでいます。起伏も結構ある場所なので、間違っただけで、登り損です。
それでも何とか鎌倉に入り、目的地の茶房雲母に近づいてきました。そうすると、鎌倉の大仏の看板があり、大仏が近いことがわかりました。鎌倉の大仏は、小学校の修学旅行で行ったかもしれません。何十年前でしょうか?今回はスルーしましたが、鎌倉の名所の一つです。

(ここから白玉の話が長くなるので、ご注意を)
そしていよいよ茶房雲母の前に着いたのは、開店の20分前でした。案の定、行列は出来ていますが、10名程度なので、入れるかもしれませんが、お店の前はすぐ道路で行列が出来ているため、自転車を置くところが確認できませんでした。自転車をどう止めようか悩んで行列の前でうろうろしているのも怪しいので、とりあえず通り過ぎて、諦めようかとも考えました。

もともと、一人で飲食店に入る習慣のない私にとっては、女子やカップルやマダムの多い甘味処に入ること自体、敷居が高いのです。入れたら入ろう程度で決めた目的地であり、別に入らなくてもいいかなとも思っていたので、先に進んだところで自転車を止めてしばらく悩んでいました。ロードバイク乗りは、格好もそうですが、自転車を置くところ、盗まれないか?などを気にしなければならないですし、一人の場合は誰にも相談できないので、弱気になってしまいます。(今回はサイクルジャージではなく、レーパンの上に短パン、上はインナーの上にTシャツです)

とりあえず、開店10分前になったので、前をもう一度通って、自転車の置けるところを確認しようと思い、戻ってみると、何と列は無くなっていました。ちょっと早めに開店しているようです。
お店の前に人がいなくなったので、ゆっくり周りの様子を確認することが出来たのが勝因でした。店の脇には駐車場らしきものがありましたが、実際は駐車場ではなく、裏庭のようです。ここならお客さんの邪魔にはならなそうなので、そちらの方に置かせていただきました。

列は無くなりましたが、どんどんお客さんが来れば、また列が出来てしまいます。今入ったお客さんが終わるのは、早い人でも40~50分かかるので、並び直しのようなものです。
しかし、ロードバイクをうまく立てかけようとしたり、カギをどうやってかけるか考えたり、ヘルメットやグローブが、、、と焦って手元がおぼつかない状態です。冷静さを取り戻しつつ、かなり雑に鍵をかけて入り口に向かうと、一人の女性が待っていました。もういっぱいなのかなと思い「いっぱいですか?」と聞いてみたところ、ソーシャルディスタンスで入れているかわからないとのことで、席はいくつか開いているようですが、順番を待っているようです。

どうやら、順番に案内しているようで、そのお客さんも入って行き、私も呼ばれて入ることが出来ました。申し訳なさそうにテラス席しかないと言われましたが、この日は寒くなかったので、全く問題ないことを告げ、外のテラス席のおひとり様用の席に着くことが出来ました。

実はここに来た理由は、私がロードバイクを購入した、じてんしゃ屋フレーシュの店長がおすすめしていたからです。彼は、学生時代から自転車に乗って色々出かけていたようで、特にこのお店がお気に入りで、月一で来ていたようです。やはり、ロードバイクで来ていたようですが、私がここまで来たのと同じ苦労をしていたのかは不明です。その念願かなって来たわけです。

さて、着席してメニューを見ますが、事前に予備知識を持ってこないと対応できない私は、全て調べてあります。頼むものは決めてあるということです。店長が写真をアップしていたものと同じ、宇治白玉クリームあんみつです。順番で注文を聞かれ、そつなく答えて、出来上がるのを待ちます。

お膳が運ばれてくるのですが、あんみつはなかなか出てきません。それもそのはず、白玉をゆでているのでしょう。ゆでたての熱々が運ばれてくるのです。
最初はてんぱっていたので、出来合いの白玉にあんこのせて出てくるだけで、とっとと食って出ようとまで考えていましたが、そういう場所ではありませんでした。
先に出てきたお盆にも、漬物と蜜、ほうじ茶が並び、雰囲気を醸し出しています。よく見ると、このテラス席も、外を向いた一人用のテーブルとイスですが、周りは住宅街で、目の前の木の塀の外には並んでいる人もいるのに、それらがあることを感じさせません。その静かな雰囲気は心を落ち着けてくれます。(まぁ、暇だったので、店長に写真を送りつけていましたが)

いよいよ、白玉あんみつが運ばれてきました。色どりもきれいですし、白玉もつやつやしています。
白玉は大きいので、スプーンで切ろうと思ったのですが、もちもちで切れませんでした。そういえば、よく噛んでのどに引っ掛けないようにと言われていたのは、このことのようです。確かに口に入れて噛むと数回ではかみ切ることが出来ず、結構長い時間口の中でもぐもぐしなければなりませんでした。最初は白玉1個にあんこを少しつけて食べたので、味は白玉だけのあまり味がない感じでしたが、食べ進むにつれて、付け合わせのあんこや杏などとのバランスが絶妙となり、アイスも少し溶けてきて、うまく混ざり合って、組み合わせの奥深さを感じました。
このなかなか噛み切れないというものが、時間をかけて食べるということを教えてくれて、何でも胃の中に入れれば一緒と考えている私にとっては、食べることについて、よく考えることが出来ました。
私としては、こんなに長居をすることは無いのですが、40分間ゆっくりとし、気持ちもリフレッシュすることが出来ました。

海へ

鎌倉に来たものの、他に行くところを調べていませんでした。大仏以外は、子どもが修学旅行で長谷寺でお土産を買ったということを聞いたくらいで、買い物は別にするつもりはありません。大仏も特に見るつもりはありません。
そうなると、です。まだ、ロードバイクで走ったという感じがありませんので、海沿いを気持ちよく走りたいものです。
とりあえず鎌倉駅まで行き、いろいろ調べて、そこから南下して海に出ることにしました。

すぐ近くに海があり、走っていたら、いきなり視界が大きく開けました。
ここは、由比ガ浜のようです。大きな砂浜で、泳いでいる人はいませんが、散歩やマリンスポーツをしている人が少しいます。
海なし県に住んでいるので、海が珍しく、また、東京湾とは違った大きさがあり、しばし、心の洗濯をしました。

江ノ島へ

ここから江の島までは、海沿いの道のようです。車道を走るで、一般の車が多いですが、それほど走りづらくはなく、気持ちよく海を見ながら走ることが出来ました。

江ノ島へつながる道には着きましたが、ちょっと時間的に江ノ島までは行かずに帰ることにしました。平日なので、帰宅ラッシュにはかかりたくなかったためです。帰りは輪行で、東海道本線で帰ろうと考えていたので、乗る駅を探しました。江ノ島の近くでは、藤沢駅が一番近いですが、結構距離があります。どうせ行くなら、湘南海岸公園にサイクリングロードがあるので、ここを通って、隣の辻堂で乗ることにしました。

この湘南海岸公園と辻堂海浜公園を通るコースは、砂浜に1本舗装された道路があり、自転車も走行可能で、まるで砂浜を走っているような気分になれます。ただ、アスファルトの上に、砂が乗っているので、非常に滑りやすく、曲がったり止まったりすると、確実に滑ります。ここに入るのにも、場所によっては砂山を越えて入るので、グラベルロードやマウンテンバイクが欲しくなります。ここはゆっくり走った方がいいですね。砂浜で写真を撮るにはいい感じです。

海を十分満喫しましたので、帰路に付きます。辻堂海浜公園から街中に入って、ほどなく辻堂駅に着きます。あとは輪行の準備をして、東海道本線で帰りました。ここからは、横浜、東京を通過するので、混むのではないかと心配していましたが、最後尾の車両は終始空いていました。10分おきに電車が来るのと、東京まで1時間で着いてしまうので、帰りはとても便利で快適でした。行きとは雲泥の差です。(次は行きも輪行か?)

終わり良ければ全て良し

今回のライドは、相変わらず道に悩まされています。いまだに走りやすい道がわかりません。
今までは、
・車の少ない道
・路肩の広い道
・迷わない道、大きい道
を中心に、通る道を考えていましたが、場所や時間帯によっては、車はどうしても多く、回避できないようです。都心部(山手線の内側)は、意外と裏道に入ると、車はいませんが、住宅街の通勤時間帯は、路地でも人の歩いている道でも、車が抜け道に使っていたりするので、どこを通っても走りづらくてたまりません。今回は、空いている時間に中心部を抜け、通勤時間帯に住宅地域を走ったのが敗因でした。
住宅の(人口の)多い場所の道は走らない方が良いようです。

こんな話をしたら、店長がいつも使っていた道を教えてくれたので、今度はそっちに行ってみたいと思います。

距離的には意外と近い鎌倉で、輪行が非常にやりやすいです。
があることが強いですし、山もあるので、サイクリストが走れる道がもっとありそうです。
観光地である為、人も多いですが、名所や名物やおいしいものが多いのも、目的がたくさん作れていいですね。
今回は、白玉を食べに行き、食の大切さを教えられました。次回は何を目的にして行こうか、考える楽しみが出来ました。

ぴよこ監督

ロードバイク歴4年。ダイエットのために自転車を始めて、メタボ解消。コレステロール・高血圧が解消された、アラフィフおじさんです。 ロードバイクは買い物から草レースまで、何でも挑戦中。