スポーツ、仕事に手放せない。使える夏・冬インナーシャツの選び方

私はロードバイクを趣味にしていますが、有酸素運動なので、たくさん汗をかきます。そのため、機能性の高いインナーシャツが手放せません。最悪、インナーシャツだけで走ってもいいくらいです。

加えて半年ほど前から、屋外の仕事が増えたため、夏は暑い中汗をかきながら、冬は寒い中での作業をしています。そこで、ロードバイクで使用していたインナーを使うようになり、ここでもインナーの知識が役に立ちました。

色々なメーカーから出ているインナーですが、初めはどれを選んでよいかわかりませんでした。しかし、2年を通していろいろな種類を買って使用してみると、種類は意外と多くないことがわかりました。それでも、何も知らない人は、寒い日に涼しいインナーを着たり、夏にあったかいインナーを買ってしまう可能性があります。

今回は、そんなインナーの選び方、見るポイントを説明したいと思います。

スポンサーリンク

インナーの役割

汗をかいても、いやな貼りつきが無い

汗をかいたときも、嫌な感じが少ないのが、一番の役割です。
綿のTシャツは、背中やわきの下に汗をかくと、そこだけびちょびちょでベタベタします。とても不快ですね。
ポリエステルなどで出来ている製品は、水分の浸透、拡散が早く、汗をかいても肌から離れる方に逃がしてくれます。同時に広い範囲へ移動させるので、空気に触れる面積が広くなり、乾きが早くなります。洗濯したものも、綿のシャツより早く乾くのは、このおかげです。
早く乾くことで、熱を素早く逃がすので、涼しさも増します。少しひんやりした肌触りも、このせいです。

また、伸縮性があり、あまりヒラヒラしないのも、貼りつき感を軽減しています。

寒さを防ぐ

体に密着し、生地の動きが少ないため、空気を保持してくれます。
ただ、通気性は良いため、外側に空気を逃がさないウインドブレーカーなどを着る必要があります。
インナー自体に裏起毛や厚みを持たせていれば、空気層が多くなり、より暖かくなります。

汗冷えを防ぐ

汗を吸って素早く拡散するため、汗の蒸発が早くなります。汗をかいたところから水分を離すので、汗冷えを防ぎます。

お勧めしないシチュエーション

暖房の効きすぎた部屋

冬ですが、職場で暖房が効きすぎている部屋に長くいる場合です。冬なのに、ワイシャツで仕事をしているような場所です。
発熱機能付きや裏起毛の物は体を保温しますが、暖かい部屋では体から熱が逃げず、非常に暑くなります。
更に汗をかくと発熱してしまい、さらに暑くなります。
そしてインナーなので、簡単に脱げません。そうなると地獄です。蒸れて気持ち悪くなります。私も何度もそうなりました。
職場での温度調整は、セーターや上着などのアウターで調整することをお勧めします。

湿度が高い夏の夜

夏でも、日よけとして長袖インナーを着ますが、湿度が高く、日差しが無い時は、逆に蒸れてしまいます。
速乾インナーは、外部に湿度を放出して冷やすのですが、湿度が高いと湿気が逃げず、熱がこもってしまいます。
大汗をかけば、水と一緒に熱を出してくれますが、夜や夜明け前などのちょうど汗をかかない温度では、なぜか蒸し暑く感じます。
そういう時は、腕をまくったり、お腹を出したりして放熱しましたが、夏の日よけであれば、アームカバーでもよいかもしれません。

種類は、大きく4つ

乱暴ですが、機能性インナーの種類は、大きく分けて4種類あります。

暑い時から、寒い時に着る順に言いますと、
冷感機能付き速乾インナー
・速乾インナー
・裏起毛保温インナー
発熱機能付き裏起毛保温インナー

暑い時、汗を良くかくときは、薄手の速乾性インナーになり、
冬や肌寒い時は、裏起毛保温インナーになります。
更に、体感的に暖かく感じたり、涼しく感じたりする機能の付いたものが、高機能性インナーになります。

冷感機能付き速乾インナー

触った時、ちょっと冷たく感じます。ちょっとヒヤッとします。
仕組みは、レーヨンやキュプラなどの繊維の働きで、水分を保持して体温を奪ったり、気化熱を利用して、冷たさを感じさせています。発熱機能の逆です。

速乾インナー

冷たくはありませんが、通気性が良いため、汗が乾きやすく、暑さを和らげます。
汗をかいても不快感が少ないです。

裏起毛保温インナー

保温は、体の熱を逃がさないことを主目的にしています。そのため、たくさん空気を含むように起毛になっています。基本的には通気性は良いのですが、生地の厚みで、空気を多く貯めて、保温力を強くしています。

内側と外側の2層で構造を変えているものがあり、肌に触れる側は、空気を多く含み、汗を肌から離す方向に移動させ、外側は水分を拡散・蒸発させつつ、空気は逃げないような工夫をしています。

発熱機能付き裏起毛保温インナー

ヒートテックが代表的な発熱機能付きです。各社結構製品が出そろっています。
仕組みは気化熱の逆で、体から出る蒸気を水に戻して繊維にとどめるため、温度が上がります。

汗をかかないことを前提としているため、水分をなるべく逃がさない(乾きづらい)ようにしています。そのため、スポーツなどで着ると、水分が乾かず、不快な思いをしたり、汗冷えをしたりします。

買うときに見る宣伝文句

パッと見ても、この4つの名前がそのまま書いてあるわけではありません。メーカー独自の呼び方や、高機能に見せようといろいろ書かれています。
それでも、ここを見れば商品が選べるというキーワードがあります。
商品のタグや、ネットで購入するときの検索でこれを選べば、意にする商品を見つけることが出来ます。

・冷感機能付き速乾インナー
 ・・・冷感、マイナス?℃

・速乾インナー
 ・・・速乾、吸汗、ドライ、通気、透湿

・裏起毛保温インナー
 ・・・保温、裏起毛、厚手、

・発熱機能付き裏起毛保温インナー
 ・・・発熱、ヒート、プラス?℃

これらより、保温や速乾だけしか書いていない物は、特別な機能は付いていないものと考えられます。

付加価値、特別機能

他の機能としては、下記のようなものがあります。用途に応じて条件に加えてみてください。

・デオドラント、防臭、抗菌加工

・UV加工、紫外線防止加工

・コンプレッション、加圧(伸び縮みして、体を締め付ける)

・ストレッチ、伸縮性(伸び縮みして、ゆったり着れる)

・防風(前面などをウレタンコーティングなどで、風を通さない)

袖の長さ、襟の形状による種類

・袖の長さ(ノースリーブ、 半袖・ハーフスリーブ、 長袖・ロングスリーブ)
・襟の形状(丸首・クールネック、 ハイネック)

これらの形状は、機能に加えて、選ぶときの非常に重要な要素になります。
生地が同じでも、覆う面積が変わる為、気温や天候に応じて、選ぶ必要があります。

袖は、短い方が涼しいですが、夏の強い日差しは逆に遮る方が体へのダメージが減ります。
紫外線は日焼けや皮膚がんへの影響がありますし、直射日光は体力を消耗させます。

首周りの形状は、ハイネックが暖かかったり、首の日焼けを抑えることが出来ます。
しかし、首から風が入らなくなるので、暑い季節には不向きだったりします。

買うときに選ぶのではなく、全部揃えて着る時に選ぶ

ひとつひとつの製品のインプレッションでは、暑い時に着るとか、0~5℃で着るなどと説明されています。その説明を当てにして買っても、当日風が強くて寒かったり、冬なのに暖かかったりするなど、天気予報が外れるかもしれません。

一生懸命選んで1枚買っても、それがその日の天候、気温合わない場合があります。
そのため、どれか1つ持っていればよいのではなく、いくつか種類を購入しておいて、着る時に選ぶことがベストです。

私も悩んで長袖の速乾性インナーを買いましたが、冬は寒く裏起毛のハイネック、コンプレッションシャツを買い増ししました。しかし、ハイネックはそれほど寒くない時に汗をかくと、体に風が入らないので、丸首を買い足しました。
さらに、のんびり乗りたいときに、コンプレッション加圧シャツを着ると、ずっと締め付けられている気分になるので、ゆったりした大きめサイズも買い足しています。

要するに、日によって、目的や気分によって、機能、形状、サイズなどを全部変えています。今では、ほぼ目的別に一通り選べるまでに揃っています。下のラインナップを参照してください。

たくさん買うとお金がかかると思いますが、普段は綿の下着などを着ているため、1枚を年に5~30回程度しか使いません。ですから、1年でダメになることは無く、揃ってしまえば、しばらく買い足すことは、年に2~3枚程度です。

1枚がお安いものであり、すぐ乾くので、2枚もあれば毎日でも着られます。私は仕事で毎日着ることもありますが、洗濯でダメになることもなく、かえって、2枚1000円くらいの綿の下着よりも長持ちします。

私のラインナップ

私のラインナップですが、
・ノースリーブ速乾インナー・・・あまり出番なし ⇒ 貼りつくジャージ用
・長袖、丸首、冷感インナー(加圧)・・・暑い日に多用
・長袖、丸首、速乾インナー(普通サイズ)・・・春・秋のポタリングに、外仕事に
・長袖、ハイネック、速乾インナー(普通サイズ)・・・春・秋のポタリングに、外仕事に
・長袖、丸首、裏起毛インナー(普通サイズ)・・・冬のポタリングに、外仕事に
・長袖、ハイネック、裏起毛インナー(加圧)・・・寒い冬のトレーニングに
・長袖、丸首、超厚手裏起毛インナー(普通サイズ)・・・寒い冬に

ノースリーブ速乾インナーは、夏のサイクルジャージの下に着るために買いましたが、サイクルジャージにも同じ機能が付いており、着ても着なくても、感じは変わりませんでした。

半袖は持っていません。夏は日よけ以外の目的でインナーは着ないためです。
綿のTシャツは、ベタベタするので、その下に着る場合はいいかもしれません。

・長袖、ハイネック、発熱性・・・寒い時
 番外ですが、意外とスポーツでも使えます。それほど汗をかかない、長時間外にいなければ、暖かくてかなり重宝します。

マイコレクション

どこで買うのか?

ネットで買えば、最安値で、いろいろな種類を見比べて選べます。感想や、口コミも参考になります。
ただ、送料がかかると、逆に割高になります。

インナーシャツは、仕事で着る人も多いので、ホームセンターやワークマンなどの専門店で、数多く見かけます。こちらは、体にフィットしたものが選べます。
普段使いでは、スーパーでも取り扱っており、ユニクロやイオン、しまむらなどでも、速乾性の物や発熱性の物は、普通にお安く買うことが出来ます。ただ、サイズがゆったりなので、スポーツするときに着ると、動きの邪魔になったり、機能が十分ではなかったりします。
スポーツ用品店であれば、スポーツに適したインナーが揃っていますが、こちらはちょっと情報不足中です。

買う所はどこでもよいと思います。値段もそれほど変わりません。店頭にサンプルがあるものは、肌触りや厚み、伸縮性の確認が出来ます。
慌てて買うと、思っていたものと違う場合がありますが、季節や天気が変わると、意外と使えたりもします。まずは、ある程度数を揃えた方が良いです。

ブランドでは、私はおたふく手袋のボディタフネスシリーズを多く使用しています。かなり体にフィットし、伸縮性もあるので、ロードバイクを乗る人の間では、多く使われています。
ワークマンでも購入しますが、デザインがいまいちで、加圧も弱い感じがします。ゆったり着るのには安くていいですね。

Amazonで「インナー」を探す
ぴよこ監督

ロードバイク歴4年。ダイエットのために自転車を始めて、メタボ解消。コレステロール・高血圧が解消された、アラフィフおじさんです。 ロードバイクは買い物から草レースまで、何でも挑戦中。