ヤイタカップに参加してきました。
YAITAカップとは、栃木県矢板市で行われている、ロードバイクなどでタイムを競う、どちらかというと、競技系のイベントです。
2017年に、地域おこし協力隊の人が、ロードバイク競技をしていたため、町おこしに自転車を利用しようとし、たくさん考えた中のひとつが、このヤイタカップです。
地域おこし協力隊は、市の活動である為、道路の使用許可や市の協力もやすかったようです。しかし、3年の任期を終えて、その方はいなくなってしまったので、市の協力は得られなくなりました。
一緒に活動していた、矢板市にあるスポーツバイク取扱店のじてんしゃ屋フレーシュさんが後を引き継ぎ、久々の開催となったものです。
競技とは言え、難易度は低く、初心者にもやりやすい内容になっています。同時スタートのレースではなく、一人ずつのタイムアタック形式なので、安全です。また、スピードを競わない種目もあり、趣向を凝らしています。
また、ショップの後ろ盾もあり、メーカーの商品展示や洗車講習などもあり、イベントとしても楽しめます。
今回のヤイタカップは、矢板のヒルクライムスポット、八方ヶ原ですが、全部上るのは初心者には厳しいため、最後の3kmで行われました。
とはいえ、平均斜度は7%以上あり、終始休めないきついヒルクライムです。
イベントということで、タイムトライアルの順位上位者には賞状と賞品(優勝カップならぬ、ヤイタカップのマグカップなど)、じゃんけん大会や下りのタイムフィットレース(目標タイムに合わせて下りてくる)、
出店として、BMCの試乗会、ワコーズの洗車体験、整え屋さんのポジション調整など、盛りだくさんです。
集合場所は、八方ヶ原山頂に近い、山の駅たかはらです。今回は、ここ山の駅たかはらさんの協力で、会場、スタート準備地点として、使用させてもらいました。
ここは、ハイキングや、つつじの群生地の八方ヶ原ヒルクライムレースゴール地点の大間々台にほど近く、また、最近の人気スポットおしらじの滝のすぐそばなので、非常に便利な場所です。また、食事やお土産も売っていますので、サイクリストにも八方ヶ原に上った後の休憩ポイントとして、人気があります。
梅雨の真っただ中で、連日の雨です。私は輪行なので、雨では荷物が増え、濡れた体や自転車を電車に載せるのも気が引けます。最悪不参加も覚悟しましたが、ぎりぎりの天気予報では、その開催時間の午前中だけ晴れ間が出るということで、非常にラッキーでした。
実際、朝から晴れ間も出て、日差しが暑いくらいでした。路面は前日までの雨で濡れているのはしょうがないのですが、八方ヶ原の上からのダウンヒルでも、ウインドブレーカーがいらないくらいで、気温もちょうど良かったです。昼過ぎに、ゲリラ豪雨が来たので、本当にラッキーでした。
朝は9時集合と、それほど早くないのですが、さすがに東京からだと輪行して自走で上っては間に合わないので、駅から車で乗せていってもらいました。
ただ、県外から来た方は、自走で上ってこられた方もおり、八方ヶ原を満喫できたと思います。ただし、八方ヶ原は、一級山岳で、道の駅たかはらまで、10km7%以上あります。
ヤイタカップは、ショップ主催の地域の小さいイベントであり、みんなとワイワイやるのが目的なので、私自身は気負いもなく、気楽に上ってこようという考えでした。
そのため、特に準備もなく、体重もなりゆき、練習もしていません。
ただ目標くらい考えておこうと思いましたが、このラスト3kmだけ上ったことはありません。いつも八方ヶ原としてトータル13kmのラストとしてい上っているので、その区間タイムは短縮させたいと思っていました。
みんなは、10分切れるかなどと言っていましたが、私は、下から登ってこの区間だけで15分の記録があります。12~13分で登れればいいかなと思いました。
八方ヶ原は、前半の方がきつい斜度の為、ここは楽だと考えがちです。しかし、先日チームのタイム測定会で八方ヶ原フルコースを走ったのですが、このラスト3kmの斜度もゆるくないと気付きました。いきなり飛ばすと、すぐ足が終わるので、オーバーペースにならないようにだけ考えていました。
じてんしゃ屋フレーシュの店長が司会進行し、山の駅たかはらの方がご挨拶されました。
内容や注意点を説明し、スタート時間まで、しばらくあります。
手作りのイベントなので、ドタバタなどもありますが、参加者もスタッフも楽しもうという気持ちもあり、終始和やかです。
タイムは、よく大会などで使用する、ICタグなどはなく、手で測るようです。
ICタグを借りると高くつくので、参加費を抑える有効な手段です。
確かに、タイム測定はストラバでも秒単位ですし、1000分の1秒わかっても、ロードバイクではその差を気にするようなタイム差は出ません。
スタート時間を決めて、ゴールの時の時間を記録して、パソコンで結果を出すようにしているので、たくさんの人数は大変ですが、小規模なイベントであれば、十分です。(結果には、1000分の1秒まで出ていました、、、)
その代わり、スタッフの協力が欠かせません。
今回はびっくりしたのが、ボランティアで手伝ってくれる人の多さです。
ぱっと見、8人くらいスタッフがいました。参加者15人で、8人ですから、すごい割合です。
これらの方は、お店の知り合いでもありますが、地元で自転車イベントに数多く携わっている人達で、JBCFの栃木県での開催レースや那須ロングライドなどのイベントでも積極的にボランティア活動をされています。今度の東京オリンピックでも、ボランティアをするようです。
イベントでもサイクリングでもショップでも見かける方で、顔なじみの方ばかりです。
こういう、協力的、理解のある方が多いのも、栃木県の魅力です。
さてスタートの時間となり、みんなでスタート地点に移動です。
道の駅との分岐点からスタートですが、大間々台への入り口の上り坂でのスタートなので、クリートキャッチが不安です。ふらついてはめられず、転ばないように、ギアは一番軽くしました。
クリートキャッチは失敗しませんでしたが、スタートは高ケイデンスになってしまいました。
斜度は終始7%前後でほぼ一定。最初は元気があるので、つい踏みすぎてしまいました。抑えようと思っても、踏んでしまいました。
そのため、だんだん足が重くなってきて、それ以上のパワーで回せなくなりました。
最近は、最後まで持つパワーがわかったので、最後まで上れる自信はありました。
しかし、パワーを守ってしまうと、スピードを上げることが出来ず、タイムはそれなりになってしまいます。
3kmなので、一定で踏んでいくとやがてゴールになっていきます。まぁ、あっという間に到着する距離ではないので、一定のペースでそれなりのスピードになりました。
結果は、ストラバ読みでは、15分から2分短縮で13分を切りました。まぁまぁですが、みんなはもっと速い。優勝者は8分台で、異次元でした。(この区間だけタイムアタックする人はいないので、プロに並んでトップテン入りしています)
ストラバとは区間が違うので、大会タイムはもう少しかかっていますが、順位は15人中10位。女子3名を含んでいます。
トップは9分台で、他の人は11分~12分が多かったです。多くの人より私だけ2分も遅いのは残念です。多少レースもやっており、軽量ロードバイクでヒルクライム中心の練習をしているのに、趣味で楽しんでいる人より2分も遅いというのは、もう素質自体が無いのかもしれません。トレーニングで何とかなるのか?もう無理なのか?そろそろ見極めが必要です。機材のせいにはできないレベルになってきましたからね。
下山はタイムフィットレースを兼ねています。8分に一番近いタイムで降りてきた人が優勝です。そのため、時計やサイコンを見ることは禁止です。おおよそ22.5km/hで降りればぴったりです。ようするに、ダウンヒルをゆっくり下りさせる作戦です。これはなかなかいいと思います。
下りの真っすぐはスピードが出ますが、終始ブレーキをかけながら降ります。前日までの雨で、路面は濡れているため、どちらにせよスピードは出せませんが、かなりゆっくり下りてちょうど良い感じです。ゆっくり下りるので、路面をよく確認出来たり、景色を楽しんだりして、走ることが出来ました。
下山して、タイム集計中には、みんなと談笑し、参加商品の500円券で、おしらじソフトクリーム(おしらじの滝ブルーの矢板名産のリンゴ味)を食しました。
BMCの試乗会をやっており、私も少し乗らせてもらいましたが、初めて乗るので、グレードの違いで性能がこんなに違うのかとびっくりしました。
私が乗っているTEAMMACHINE SLR02は、柔らかくて乗り心地が良いのですが、SLR01は、硬くて踏んだだけ進みます。まさに戦闘機です。
そして、最上級グレードのエアロロードTIMEMACHINEは、ディープリムホイールと相まって、ひと踏みこそ重いものの、スピードが落ちない!踏めばスピードがプラスされ、スピードがどんどん上がっていきます。これはタイムトライアルや巡行では、敵なしではないでしょうか?
タイム集計が終わり、表彰式が行われました。賞品もたくさんあって、持ちきれないようです。
他の参加者も、じゃんけん大会で賞品をもらっている方もいて何よりです。
じゃんけん大会の商品に、ワコーズの洗車をしてもらえる権利があったので、それもイベントの目玉でした。以前やってもらった人も、全然変わると感じられるようで、洗車は大事だなと思いました。(私も洗車グッズはワコーズです)
整え屋さんのポジション調整は午後からだったので見ることは出来ませんでしたが、何回かやってもらって、的確なポジションはびっくりするレベルです。まだポジションについて悩んでいたり、何もやっていない人は、矢板に来ればやってもらうことが出来ます。お勧めです。
コロナ禍で、イベント類がほとんど中止となる中、何かしらイベントを開催してもらうのはありがたいことです。興味のない人にとっては、何やっているんだ?という感じでしょうが、当の本人たちは、何事にも代えられない時間を過ごすことが出来ます。
私自身は、優勝を狙うことなどできず、結果は二の次ですが、みんなとワイワイ楽しめることが最高です。また、大きなイベントでも、仲間が良い成績をとると、とてもうれしいので、みんなの成績や、レースの話などを聞いているだけで、楽しいものです。
大きなイベントは、年に何回も出られませんので、気軽にちょこちょこ近くで開催されるイベントは、数多くあった方がいいですね。ボランティアやスタッフは大変でしょうが、初心者や新しい人が増えれば、さらに楽しく活性化してくるので、コロナに負けずに、頑張ってもらいたいものです。