サイクリングは、外で楽しむものです。冬の寒さを避けて、春暖かくなったら、自転車を楽しもうと思った頃に、花粉が飛び始めます。花粉症の人にとっては、外に出たくないけど、自転車に乗りたいというジレンマに陥ります。
サイクリングの時の花粉症対策ですが、通常の花粉症対策と同じになります。ただし、スピードが出れば出るほど、目に花粉入りの風が当たります。力を入れれば入れるほど、呼吸が荒くなり、肺に花粉を取り入れます。やればやるほど、頑張れば頑張るほど、悪い方に向かっていきます。
ただ、私は去年、花粉症の時期も、そこそこ外で自転車を乗り回しましたが、例年ほどひどい症状は起こりませんでした。近年、スギ花粉の大飛散があまりないため、鼻づまりという厳しい症状も影を潜め、鼻水、くしゃみ、目のかゆみで何とか収まっていました。鼻詰まりが無いのは、本当に楽です。
花粉症とは、人間の防衛本能
病気になった時の症状は様々です。
頭が痛い、おなかが痛い、蕁麻疹が出来た、下痢をしたなどがあります。症状は病気の種類を特定するために必要な情報ですが、出てきた症状は、「外的要因によるもの」と「人間が自ら発生させているもの」に分けられると思います。
外的要因とは、例えば毒で内臓の機能が停止したり、異物で呼吸が出来なくなったりすることです。
人間が自ら発生させている症状は、ウイルスの侵入により発熱したり、咳をしたり、花粉などによりくしゃみをしたり、鼻づまりになったりすることです。
前者は、外的要因を取り除かなければなりません。
後者は、人間が発生させている症状をやめさせなければなりません。
私が考えるに、花粉のようなたんぱく質が侵入すると、敵と判断した体が、くしゃみや咳、涙を出し、ひどくなると鼻詰まりを起こし、目がかゆかったり痛かったりしますが、
これを薬で抑えることは、人間の体をだましていることであったり、症状を発生させる命令を止めたりしているわけですが、
別の方法でも、体をだませさえすれば、症状を抑えるのではないかと思っています。
それがいわゆる、花粉とは別の人間に対する敵対物、抵抗する対象を作るわけです。
人間はそれほど性能が良いものではありません。
胃が痛い時は、他の部分の痛みを訴えません。風邪をひいても、熱とのどの痛みとくしゃみと鼻詰まりとすべて一緒には出てきません。私の場合は、のどが痛くなり、熱が出て、熱が下がると咳が出て治るような流れでした。熱が出ている時って、他の症状がありません。
変な話、トイレに行きたいときに、けがをしたり、何か特別なことが起こると、トイレを忘れます。人間は、一度にたくさんのことが出来ないのだと思います。
そこで、やっと自転車の話が出てきますが、花粉症で体が反応するのは、他に敵がいないからだと思います。自転車は、運動として負荷をかけて乗ると、かなり疲れます。
私の場合、ロングライドをするとその日はぐったりし、数日は疲れをひきずっています。時には発熱に似た症状も出ます。ヒルクライムやスプリントなどをやると、筋肉痛で数日は足を引きずったりします。
そんな疲労困憊で、破壊された筋肉や体を修復するのに一生懸命で、花粉など相手にしている暇があるでしょうか?
本来、花粉は人間にとって無害です。皮膚や内臓を破壊して暴れまくることはありません。勝手に人間が異物であり、敵とみなしているだけです。
ですので、自転車だけではなく、別のスポーツでも、体に負荷をかけるもでも、サナダムシでもいいので、別の(花粉よりましな症状の)ことで自分を苦しめれば、花粉症の症状を抑えることが出来ると考えています。
(すべて私の考えで、証明する科学的根拠はありません)
田舎や農家では、アレルギーが少ないという報告もあります。清潔に、すべてのばい菌を排除するという風潮に、疑問を持ってはいかがでしょうか?
主な花粉症対策
自転車でサイクリング、ロードバイクでロングライドなど、自転車に乗る際の代表的な花粉症対策です。
●防護メガネ(ゴーグル)
自転車用のゴーグル としては見かけませんが、花粉症用のメガネを使うことになるでしょう。しかし、どうしても隙間が出来てしまい、マスクなどの併用で曇ってしまいます。完全に花粉の侵入を防ぐには、水中メガネのようなゴーグルしかありませんが、見た目や曇りなどでお勧めできません。目を完全に守ることは難しいと思います。
●スポーツマスク
不織布の使い捨てマスクや、ガーゼマスクは、スポーツ時に汗をかくため濡れて使い物になりません。また、呼吸が早くなり、多くの酸素を取り入れなければならないため、普通のマスクでは息苦しいです。
スポーツ用のマスクは、面積を大きくとっており、多くの酸素が入るようにしています。また、息を吐くときに弁が開いて、楽にはけるようにかつ、湿気を出すようにしています。ただし、本当に付けいていて楽に呼吸できるのか?花粉を防いでいるのか?は、疑問があります。サイクリング程度であればよいですが、強度の高い運動をすると苦しくなったり、ずれてきたり、湿ってきますので、実際に使っている人は少ないでしょう。
●花粉除けスプレー
静電気のような電位を利用して、顔にスプレーすることで、花粉を顔に近づけないスプレーがあります。完全ではありませんが、効果は多少あると考えます。顔につけなくて済み、邪魔なものが無いので、スッキリします。香りが付いているので、気分的にも穏やかになります。
●薬
花粉用の薬はいろいろあります。長年花粉症の人は、自分に合った薬を持っているかと思います。内服薬で、入ってきた花粉をブロックしてもらった方が、いろいろな面でスッキリします。今年は、皮膚に貼る薬も出たようです(2019年2月)。
今年は花粉症のピークを過ぎたようです。今年は薬もほとんど飲まず、マスクも付けていませんが、目がかゆくなる程度で、かなり楽です。(まったく症状が出ないわけではないです)
さすがに外で自転車に乗った後は、くしゃみ、鼻水が多く出て、薬で対処はしましたが、体(特に喉)を鍛えることは、花粉に立ち向かうことが出来ると考えています。
抵抗力をつけるためにも、自転車はとてもよい趣味であると思います。