SNSでは、良くパンクしたという投稿を見ます。また、ロードバイクに乗らない人からは、パンクしやすいんだろ?と聞かれます。あるあるですね。
そうなると、どうせタイヤを買うなら、パンクしづらいタイヤが欲しくなります。私もそうでした。
とは言え、メーカーの製品にパンクに強いタイヤはラインナップされていますが、カタログに数字でどのくらい強いかは書かれていません。耐パンク層にも工夫があるようですが、それでもパンクはします。
まぁ、ロードバイクにパンクしないタイヤを求めることが間違いかもしれません。
しかし、パンクしない人はあまりしませんし、する人はしょっちゅうします。サイドカットも同様です。
これは乗り方に大きな原因があると考えています。パンクの仕方も人それぞれ。乗り方の癖でパンクしてしまうと思っています。
そのため、パンクの原因がわかれば、パンクしない乗り方がわかると思い、原因と対処方法をまとめてみました。
※チューブド(クリンチャー)限定の話です
タイヤ自体が切れたり裂けて、空気が一瞬で出て行ってしまうことです。
これは、タイヤに強い衝撃がかかった時や、もともと欠陥がある時に起こります。
障害物にぶつかるなど、原因がはっきりわかっていれば、それが原因です。
急に乗り心地がガタガタになり、タイヤのクッションが無くなったようになれば、空気が抜けています。
何かが刺さっていると、比較的早く(数秒)空気が抜けます。
乗っている時は何でもなかったのに、次の日に空気が抜けていることに気付いたときは、スローパンクです。また、1週間くらいで徐々に空気が抜けていることもあります。これは、原因がわからないことが多いです。
チューブの穴が見つかれば、その原因も探さなければなりません。
それには、あらかじめ、タイヤとチューブの位置を合わせておけば、後でタイヤを外しても、場所がわかります。
自転車屋さんに聞いたのですが、タイヤのラベル(メーカーやモデル名)をバルブに合わせるということです。
そうすれば、チューブのバルブの反対側に穴が開いていれば、タイヤのラベルの反対側を調べる。30㎝ずれていれば、30㎝ずれたところを探せばよいのです。
バルブとラベルの位置を揃えるのは、業界では当たり前のようなので、多くの方は知っていると思いますが、私も聞かなければわからなかったので、もし今ずれているのであれば、早めに付け直した方が良いかもです。
タイヤが破れていたり、何か刺さっていれば、それがパンクの原因です。その中のチューブにも穴が開いていると思います。
チューブは小さな穴であれば、パッチで直ります。
大きな衝撃が無ければ、だいたい棘や針、釘などが刺さっていることが多いです。
タイヤに何も刺さっていない時
もし、パンクの原因がわからず、チューブの穴を見つけたら、タイヤをもう一度調べます。
パンクした位置がわかれば、タイヤに刺さっている異物を早く探すことが出来ます。チューブの位置とタイヤの位置を、合わせてみてください。
チューブの外周はタイヤに直接触っており、地面とサンドイッチしているところです。タイヤに何か刺さっている可能性があります。内側から確認してみてください。
目視で穴が開いている、または、何か刺さっているかもしれません。
自転車屋さんは、よく指などでタイヤの内側をなぞっています。何か刺さっていたら、痛いので気付きます。(気を付けて)
私はだいたいこれで見つけます。チューブの穴の位置とタイヤの位置で、おおよその目安を付けます。
刺さったままだったり、外れて内側に転がったままだと、せっかく直しても、またパンクしますので、タイヤの内側は、よく見てください。
これは、リム打ちパンクの可能性があります。
リム(ホイールの外周)と地面にチューブが挟まれて、穴が開いてしまうことです。空気圧が低い時に、段差に乗り上げると、起こりやすいです。
または、タイヤを取り付けてすぐであれば、タイヤをはめる時のタイヤレバーで、チューブを挟んでしまったのかもしれません。慣れていないと、レバーでチューブを挟みながら強い力でタイヤをはめ込むので、弱いチューブは切れてしまいます。
線状の傷は、パッチでふさげない可能性があります。
これは、なかなか原因がわかりづらいのですが、異物がタイヤとチューブの間に入っているかもしれません。よく、タイヤに何か残ってないか、調べましょう。
または、リムテープが劣化していたり、剥がれていたり、リムが曲がっていたり、尖っている部分があるかもしれません。
(ちなみに私が持っているカンパニョーロのホイールは、リムテープがいりません)
これは、修理が難しいと思います。チューブごと交換が必要だと思います。
こういうこともあります。水につけて調べても、空気は抜けていないのですが、空気圧は1日、2日でかなり減っていることがあります。
本当に小さい穴は、チューブが普通の状態では穴がふさがれており、ねじれたり伸びたりすると、少しだけ穴が開くこともあります。
水に沈めて、ねじったり、引っ張ったりして、本当に小さな泡が一つしか出ない時もありますので、かなり根気がいります。水に入れる時につく泡とも間違えやすいです。
本当に見つからない場合は、チューブの交換が手っ取り早いですが、再発するなら、タイヤを疑いましょう。
パッチは結構難しいです。貼り付けたつもりでも、空気の圧力で剥がれてきたり、気温や湿度、汚れや部材が古くなっていると、完全に付いていないことが、多々あります。
私は結構、パッチで直してしまう派なのですが、直したつもりでも直っていないことが結構あります。
この場合は、剥がせれば剥がして、貼り直します。
ロードバイクのタイヤは、わざと軽く、薄く作られています。
パンクに強いなどと言うタイヤもありますが、50歩100歩です。何か刺されば、パンクします。重くても良いのであれば、多少パンクしづらいのですが、それではロードバイクの良い点が無くなってしまいます。
ロードバイクに乗っている以上、パンクはするものであり、パンクしたら直す覚悟をしているはずです。
タイヤの評価などに、乗ったらすぐパンクしたとか、このメーカーのタイヤはパンクしやすいという口コミやコメントを見ます。まるで不良品のように言います。
確かに、表面が割れていたり、めくれていれば不良ですが、パンクは中のチューブから漏れるわけで、タイヤのせいとは限りません。(私はクリンチャーしか知りませんが)パンクした衝撃と労力にいら立って、原因も調べず、タイヤに悪い印象を持つ人が多いのですね。
私の経験談ですが、ロードバイクを始めたころは、安いタイヤで頑丈なものを選びました。しかし、パンクはしょっちゅうしていましたが、原因はタイヤレバーでチューブを挟んでいたり、落車したりと、何かが刺さってというのは少なかったです。
そして、IRC ROADLITEで柔らかい乗り心地と、空気圧を低めにすることと、取り付けなどの失敗を無くすことで、ほとんどパンクしなくなりました。
そのあと、PIRELLI PZERO VELO 4Sを使いましたが、雨の日にも強いというもので、ちょっと丈夫に作られていましたが、パンクはガラス片が刺さった1回だけです。
次は軽さを求めてパナレーサーのジラーにしました。さんざんパンクする、決戦用と、仲間内にも脅されていましたが、1年乗って、パンクは金属の細い破片が刺さった1回と、パンクをしなくなったため、3年前のパッチが古くて付きが悪くて空気漏れしたくらいです。
確かにピレリは接地部分のタイヤの厚みが3mmくらいあります。ジラーは2mmくらいしかなく、触るとサイドの部分と変わらなくて非常に薄く感じます。しかし、ピレリとジラーとどっちがパンクしやすいかというと、同じくらいと思います。
実は、次のタイヤはピレリ PZERO VELO TTを選んでいます。これは、耐パンク層を完全に廃止した、超軽量モデルです。23Cで165gしかありません。標準的なタイヤより、2本で150gくらい軽いのではないでしょうか。これを使って、どの程度パンクしづらいか、普段使えるかを見ていきたいと思います。(もしパンクしまくっていたら、このページは削除されるかもしれませんw)お楽しみに。
まずタイヤですが、
・古すぎない(1年程度)
・摩耗していない
です。
タイヤが薄くなったり、固くなると、貫通しやすくなります。
次に取り付け方ですが、
・内部でチューブのよじれやしわが無い
・タイヤレバーで傷をつけない
です。
取り付けは慎重に行っています。タイヤレバーで絶対にチューブを挟まないようにします(多少なら大丈夫な時も)
そして入れた後は、軽く空気を入れ、タイヤを良く揉んで、よれや偏りを無くします。そして空気を抜いてから、正規の空気圧に入れます。
調整(空気圧)ですが、
・低めにする
方が、パンクしづらいです。パンパンに膨らませたビニール袋は、割れやすいのと同じです。
乗り方ですが、
・前を見て、良い路面を選ぶ
・砂利道や落下物の場所は通らない
・やむを得ず乗り上げたり通る時は、スピードは完全に殺し、体重を前後均等にする
・段差は、前輪から体重を抜く
です。
道の選び方で、ほぼ決まるかもしれません。
パンクは前輪の方が起こりやすいです。前輪は、ハンドルを持ち上げるような、一瞬浮かせるテクニックを身に付けると良いでしょう。
グループライドなどで、前の人にぴったりついていると、障害物が見えません。常に前を見て、危険予知をしていないと、事故を起こしてしまうのが、ロードバイクです。これらは乗り手のテクニックです。下りの最高速が速くても、うまい!ということにはなりません。
パンクも予知、予見なので、十分防ぐことが可能だと思いますが、もしパンクしてしまった場合のチューブやパッチなどの修理セットは常備しておきましょう。