目的別、ロードバイクのこだわりどころ(パーツ、アクセサリ)

パーツ
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ロードバイクは、いろいろな楽しみ方がありますが、目的によって、選ぶパーツやこだわりどころが変わってきます。
お金があって、一番いいものを買えれば、一番いいのですが(高ければいいわけではありませんが)、すべてにお金をかけられる人は少ないでしょう。
そこで、最初にどこの部品やアクセサリーにこだわればよいか?ヒントになる、お金の使い方のポイントをまとめました。

表には、上側に目的、左にこだわりどころが書かれています。
◎は、いいものを選んだほうが良いという意味です。〇はそこそこ、△は何でもいいです。
逆に言うと、◎は、いいものを付けておかないと、身体へダメージがあったり、ケガをしたりするかもしれません。レースやブルべでは、ロードバイクも人間も、ものすごい負荷がかかったり、過酷な状況の中を走ったりしなければなりません。注意が必要という意味でもあります。

目的別では、実は大きく3つに分けられます。

①レース、タイムトライアル

1つ目レースやスピードを出したいときは、バイクなどの機材にこだわりが必要です。また、スピードが出るので、ブレーキやヘルメットはとくに厳しく選びたいものです。逆にスピードと関係の無いものは、極力排除します。
※ここに書く内容は、スポーツ走行(速く走りたい)、草レース初心者を対象にしています

何よりも重要なのは、ロードバイクそのものです。着るものは、空気抵抗や速乾のある、いわゆるサイクルジャージで問題ないです。夜のレースはありませんし、雨でもレインウエアや泥除けは無意味です。(防寒目的でレインウエアを着用する場合がある)
以下に、ロードバイク(機材)のポイントをまとめます。

ロードバイクの要は、フレームです。重量という点で軽い方が有利ですが、剛性や進みやすさ、疲れにくさ、反応の良さなどの個性がある為、自分に合ったフレームを見つけなければなりません。一番最初に選び、最後まで交換しづらい部分ですが、ここをケチってしまうと、後々後悔します。
ただし、高ければ良いわけではありません。筋力の強い人向きに頑丈にできているものは、疲れやすい、足などを痛めやすいなどがあり、高速で安定するフレームは、低速での操作の難しさなどがあります。初心者は、操作のしやすく癖の少ない、オールマイティなフレームで良いかと思います。(できれば、軽量のカーボンフレームの方が、中級レベルまで使えます)

次にコンポーネント(ギア)があります。変速段数は、巡行時のケイデンスを細かく管理する人以外は、速さにあまり関係なく、ローとトップのギア比により、登れる坂、最高速度が変わってきます。
変わるのは、軽さと操作のしやすさです。
なぜかメーカーは、ギアの枚数が多い方に剛性が高く、軽いものをラインナップしています。ですので、自然とレース志向の人は、ギアの枚数(11速など)になってしまいます。
一般的には、シマノであれば105、お金に余裕があれば、アルテグラを付けておけば、問題ありません。

それ以外は、お尻が痛ければサドルを交換するくらいで、ハンドルやクランクなどは、後で考えましょう。
ブレーキは良いものの方が、軽く当てても効きがよく、疲れにくいですが、安いブレーキは効かないわけではありません。(効かないというのは、自分の握力で握っても、タイヤがロックしないことをいいます)しかし、レースなどでは、スピードが出ますので、安定した効きの良い、信頼のあるブレーキを選んだほうが良いでしょう。
カーボンホイールはリムブレーキとの相性が悪いです。改善されているホイールもありますが、一般的に雨の日は効きが悪く、下りでブレーキばかり使用していると、熱でホイールが壊れることが良くあります。
今は、ディスクブレーキが流行ってきましたが、予算の都合で選んでも良いですが、メンテナンスのしやすさでは、どうかな?という感じです。(すみません、いじったことが無いです)
雨でも、握力の弱い人でも安定したブレーキが保証されているので、今後主流になるでしょう。
ペダルは、レース思考の方はビンディング、そうでない方もビンディングを使用している人が多いのですが、レースをしなければ、あまり関係ないと思っています。
引き足もペダルに載せている足の荷重を抜くだけの人なら、ビンディングはいらないはずです。(私は疲れると、引き足を多用します)

②ブルべ、ロングライド

2つ目は、ブルベやロングライドなど、主に環境の変化に対応する装備です。
ロードバイクは疲れにくいものを選びます。(軽くて柔らかいものなど)
パーツ類の差はあまりありません。ママチャリでブルべをする人もいます。

どちらかというと、安全装置の方が重要になります。長時間、いろいろな場所を走ることから、天候や時刻による対応が必要で、ライトや泥除けなどを充実させます。一般の道路を走るので、反射板やベルおよび、疲労軽減のためにブレーキも性能が高い方が良いでしょう。

更にウエアなど着るものに関する方が重要になってきます。雨や寒さや暑さなどには、ウエアを防寒、速乾などの高性能なものが必要です。
暑さに対するものは、基本レースと同じです。かいた汗の乾きやすさが求められます。違うところは、日焼けなどの対策をしたり、補給や保水の為の荷物を持つ場合があるということです。
寒さは、少し厄介です。たくさん着込めば、寒さは軽減しますが、汗をかいたときに蒸発しなくなります。これは、レインウエアも同じです。こうなると、運動をやめたあと、汗が冷えて寒くなってしまいます。高性能な冬用ウエアもありますが、どの程度機能するか、不明です。
冬は、汗をかくような乗り方をするのであれば、短時間で終了した方が無難です。ロングライドの時は、汗をかかないような乗り方をする工夫が必要です。
とはいえ、本当に寒いと汗をかくこともなく、ずっと体が冷え、手足の感覚がなくなることもざらです。冬用のウエアや、インナーの重ね着、ウインドブレーカーを着るほか、フェイスマスクやネックウオーマー、耳当て、厚手の手袋、シューズカバーなど、いろいろ試している方も多いようです。
私の場合、フェイスマスクは、呼吸が苦しくなるため、付けていられません。顔は意外と寒くなりません。その代わり、手足の感覚はすぐになくなります。両足の靴の中に、使い捨てカイロを入れることで、だいぶ改善できます。

③ポタリング(サイクリング)、ダイエット目的

3つ目は、ポタリングやダイエットで、のんびり走ることが目的です。特に何もこだわらなくてもよいです。アクセサリやウエア、バイクカラーなど、好みでこだわりを見せましょう。
雨や夜は乗りません。暑いときや寒いときも乗りません。汗を大量にかくほど頑張りませんし、空気抵抗を気にするほど速くないので、普段着で良いです。(ズボンは裾のないものがよい。サドルが固い場合は、パッド入りパンツを履きましょう)
ビンディングは、歩くときに不便なので、フラットペダルで十分です。(でもなぜか、みんなビンディング。私もビンディング)
ダイエット目的では、重い自転車の方が、運動になると思います。サイコンがあると、平均スピードや乗車時間、距離がわかって、目標が立てやすく、モチベーション維持にも役立ちます。
観光の場合は、カメラを持っていくといいかもしれません。

最後に、コレクターですが、身体は一つなのに、なぜかロードバイクを何台も持っている人がいます。お金の許す限り、どんどん好きな物を買ってください。

維持費もかかります

ロードバイクは、良いものに越したことはありませんが、転んだり壊れたりした時の修理も考えておきましょう。

車にぶつかったり、スピードを出して倒れたときは、全損の可能性があります。100万円貯めて買ったロードバイクも、1ヶ月でパーになるかもしれません。また、チェーンやギア、ホイール、タイヤは消耗品です。コンポを良いものを選ぶと、チェーンだけでも高いものは5千円、安いものを選べば2千円程度と幅があります。維持費だけで、年に数千円か、数万円かの差が出ます。

私は、最初、ダイエットで始めましたが、その時点で、クロスバイクで結構走っていたため、ロードバイクを買うときはもう少しスポーツ走行できるものを考えていました。そして、いわゆるガチレース以外のすべて(草レース、ポタリング、ロングライド、ブルベ)もやってみたかったので、そこそこ名の知れたブランドのロードバイクを選びました。

イベントやレースなどをせず、1人で走る分には、どんな自転車でもよかったのですが、みんなでトレインで走りたかったし、グループでポタリングするのには、ブランド物が良いようです。それでも予算が無かったため、特価で9万円の、△よりは少しいい程度の入門用のロードバイクです。目的に合うレベルとしては、この辺が最低ラインです。(上の表のオール△と言うと、ホームセンターに売っているような自転車をイメージしてください。それでも、一人で乗る分には十分です)

そして、始めたばかりの人は、最初はフルに装備はそろっていないものです。ホイールは重い純正(鉄下駄)、サングラス無しはもちろん、ウエアも体操着とか、フラットペダルに運動靴は珍しくありません。ですので、徐々に、周りを見て、装備はそろえていってください。最初から完璧な人は、まあいないと思います。

結構、あれもこれもと買ってしまうと、意外と使わなかったりします。ロードバイクのパーツは、高く取引されますので、上級者は購入して合わなければ、違うものを買うために、どんどん売ってしまいます。(ちゃんと売れる人気パーツを選んでいます)

自分が何のために乗るかを考え、それに合った必要なものを、的を絞って買うことで、無駄な買い物を減らしましょう。(お金持ちは、どんどんいいものを買いましょう)

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