夜行バス輪行で、しまなみ海道・小豆島に行ってきました(準備、費用、総評)

サイクリング・ポタリング
4.8
(20)

今まで書いてきたしまなみ旅程ですが、計画から準備、かかった費用や走行距離をまとめてみたいと思います。

東京から、2泊5日(車中2泊)月曜日夜8時出発、金曜日朝9時着
交通費 17570円
宿泊2泊 8600円(全国旅行支援あり)
食費  11000円(クーポン3000円含む)
走行距離 280km、獲得標高2850m

の全行程です。

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そうだ、しまなみに行こう

今回の計画では、まずしまなみ海道に行くということから始まりました。
ただ、知識的には、景色がきれいなところ、大きな橋をたくさん渡って、たくさんの島を通るくらいしか知りませんでした。まぁ、ルートは道路に書いてあり、たくさんの人が行っているので、何とかなると思いました。

他に瀬戸内海で行きたいというところは、話に聞いていた小豆島、四国、讃岐うどん、広島、六甲山くらいです。そんなわけで、まずはロードバイク乗りとしては、しまなみ海道と小豆島に絞って、計画を立てました。

ただ、せっかく遠くまで行くので、興味のある所に行こうと考えました。
知識的には、広島平和記念資料館や大和ミュージアムに興味がありました。そのあたりでルートを考えていると、興味深いところがありました。
とびしまです。ここは呉市から岡村島まで橋でつながっており、岡村島から今治までフェリーで行けそうです。
広島、呉、とびしま、今治とつながっています。しまなみ、小豆島と合わせて、島三昧も良いと考えました。

行先以外の条件もありました。
まず、移動費用を抑えるため、夜行バスを使うことです。奈良に単身赴任していたころは2年くらいは栃木まで夜行バスで行き来していました。なので、勝手知ったる夜行バスのつもりでいますが、それは13年くらい前の話です。
そして、夜行バスは金曜日が一番最高値になり、月曜日から木曜日までは、値段が半額くらいになります。まさに時価で、安い日の東京大阪なら3000円台、東京岡山は4000円台になります。
そのために有休を取って、平日に絞って移動することにしました。

また偶然ですが、全国旅行支援が始まっていたので、これでお安く宿に泊まろうと考えました。

夜行バスで行こう。どうやって?

まずは、広島まで一気に行ってしまい、初日に広島平和記念資料館、大和ミュージアムに行って、三原市まで自走で行って1泊(この時はとびしまは考えていませんでした)。しまなみ海道を渡って、今治から輪行で高松市まで行って1泊。小豆島にわたって豆一を行い、姫路市へ渡って夜行バスで帰るプランです。

このプランの欠点は、火曜日着の広島は、大和ミュージアムが休館日(夜行バスは日曜日発も高いので、月曜日発の火曜朝着で考えています)なのと、今治から高松市までの電車が結構高くて時間がかかるということです。せっかく夜行バスで節約しているのに、ここで使うのはもったいないです。もう1泊して自走する手もありますが、2泊で行くことが理想です。3泊して金曜帰りは、夜行バスが最高値です。

もちろん旅行はトラブルもあるかもしれないので、途中で帰らなければならない時は新幹線で帰りますし、延泊するかもしれません。その時はその時です。

そういう意味では、四国を移動するより、本州の岡山から尾道に行った方が距離が近く、電車も1時間20分で1340円です。

そのため、次のアイデアは、まず岡山に行ってその足で小豆島へ渡り、また岡山に戻って1泊。輪行(または自走)で尾道まで行ってしまなみ海道を渡り今治で1泊。とびしま海道を渡って、博物館を見て、広島から夜行バスで帰る案です。
これなら休館日には当たりませんし、広島の夜行バスの出発まで博物館で時間がつぶせます。

我ながらいいアイデアと思い、ほぼこれで確定したのですが、出発直前の夜行バスの予約の時に、このプランがダメなことに気が付きました。
実は最近のバスは輪行があまりできません。その中でもウィラーのバスは、有料1500円で輪行させてくれるので、貴重な存在です。そのバス会社を選んだのですが、広島からの帰りの便が輪行できないバスでした。(輪行できるのは、ウィラーのバスであり、地方路線は、相手地元のバス会社と共同運行しています。交互にバス運行しているため、相手バス会社の運航日は輪行できないということです)

調べると、木曜は運行しておらず、1日早く帰る水曜日か、1日長くいる金曜日なら帰れます。
希望としては、金曜日までには帰りたいので、水曜日の夜行バスで考えることにして、出発だけしました。

そのため、出発時の行程は、火曜日岡山着⇒尾道からしまなみ海道⇒今治泊⇒とびしま街道から呉、広島観光、水曜日の夜行バスで帰る、1泊の強行軍でした。

旅程の中でも書いていますが、最終的には、木曜日に大阪から夜行バスで帰りました。大阪まで行ってしまえば、毎日複数の夜行バスが出ています。
小豆島から姫路に渡れば、大阪までそれほど距離はありません。一瞬金曜日帰りで六甲山登りも考えましたが、登りは時間が読めず、ルートもよくわからないため、断念しました。(ヒルクライムは好きではないですから)

大阪を利用すれば、より利便性は上がりますね。また、片道をバスで行って、自走で帰るのも面白いかもしれません。
ただ、ウィラーも2023年1月には、輪行の事前予約は受け付けなくなったので、バス輪行の行く末はあやしいものです。

最低限の荷物とはこのこと

・サイクルジャージ(サイクルジャージ1セット。長袖インナー2枚。ウインドブレーカー。)
・着替え(半袖Tシャツ。ジャージ下。パンツ2枚。靴下2組)
・その他(モバイルバッテリー。充電器、ケーブル。サプリ)

今回は荷物についてはあまり深く考えずに行きました。遠方で日数が増えれば荷物は増えますが、やることは自転車に乗るだけなので、ロングライドに出かける程度の準備で行きました。
サイクルジャージも1枚です。仕事で良く泊りの出張に行くのですが、その日に着たものは風呂場で洗って干しておけば、朝には乾いています。(最悪2日くらいなら、洗わなくても、、、)ビジネスホテルは歯ブラシからパジャマもあるので、いつも持ち物は着替えと充電器だけです。

バス乗車時やホテルでは、ライド時と共用で速乾性インナーとウインドブレーカー、その間にTシャツを着ます。11月なので、インナーは裏起毛の物も用意し、寒い時は全部着ることで調整します。下はパンツとジャージの下です。靴も割り切って、クリートカバーで歩きます。
これは、11月でも天気が良い日を選んだので、少なくて済みました。サイクルジャージは高機能なので、暑くて汗をかいてもすぐ乾きますし、ウィンドブレーカーがあれば、風を防いでくれます。

荷物を減らしたため、バックパックはやめて、大きいサドルバッグとフレームバッグで対応します。大きいサドルバッグは着替えなどたくさん入りますが、10L入るうち半分くらいでスカスカでした。

実際、これで不便とか困ったことはありませんでした。天気が良かったというのはありますが、逆に雨が降ったら動けません。
サイコンのUSBケーブルは忘れたので、途中ダイソーで買いました。

ロードバイクは、ノーメンテ

ロードバイクは途中調整したり、注油したり、タイヤに空気を入れたりはしませんでした。全くのノーメンテナンスです。

タイヤの空気圧は、いつも6.0~6.5barで、3日くらいではそれほど空気は抜けず、まぁ、5bar以上あれば普通に走れるので、気にしないことにしました。それでも、指で押して確認しています。
チェーンもいつも2週間くらいは、オイルをささないので、雨も降らなかったので、油も無しです。
特にトラブルもなく、パンクもなく、走ってくれて感謝しています。

出発前にリアディレーラーのワイヤーが切れかけたのでそれは直して問題ありませんでした。
タイヤも古いピレリTTのゴムがはがれたので、古いピレリVELO4Sを付けました。ホイールはゾンダにしたかったのですが、シャマルが付いていたのでそのまま行きました。シャマルウルトラは軽量なのでロングライドではスピードが伸びませんが、ピレリvelo4Sタイヤのおかげで安定感があり、ホイールの軽さと相まって、いい感じでした。

交通費、宿泊費も抑えました

費用を抑えるためもありますが、バスは意外と便利なので利用しました。
宿泊はネットカフェやキャンプもあるかと思いますが、いろいろ不便ですし、荷物も増えるので、ビジネスホテルにしました。ビジホも安いですから。それに、全国旅行支援があったので、利用しない手はありません。

しかし、全国旅行支援も支援額が少なく、ほとんどの地域で予算が無くなっていました。そのため、愛媛県だけしか、恩恵にあずかれませんでした。平日宿泊だったので、宿泊費40%引きの、3000円のクーポン付でした。

交通費は、夜行バスの往復と、目的地間の移動で鉄道2回とフェリー2回を利用しました。(あとは渡し舟100円)
夜行バスは曜日によって値段が違いますが、空いている曜日では東京、岡山間で4300円。大阪、東京間はたくさん出ているので、3000円台からあります。
ただし、自転車の輪行が出来るバスが少ないので注意が必要ですし、私が利用したウィラーは、輪行1回1500円ですので、少々高くなります。(2023年1月現在では、当日受付のみ2000円です)

公共交通機関を使えば、目的地まで短時間で移動できるのですが、欠点は時刻表を気にしたり、待ち時間や輪行準備などで結構時間を使ったりしてしまいます。長距離移動が得意なロードバイクなので、交通機関は少なめなのが良いかもしれません。でも、フェリーも輪行も、楽しいものですよ。

交通費 17570円
新宿⇒岡山(夜行バス) 5700円
岡山⇒尾道(電車)   1340円
渡し舟          100円
高松⇒小豆島(フェリー)1070円
小豆島⇒姫路(フェリー)2240円
姫路⇒大阪(電車)   1520円
大阪⇒TDL(夜行バス)  5600円

宿泊2泊8600円(3600円、5000円)

走行距離も抑えた?

走行距離に関しては、とんでもない距離を走ったわけではありません。
1日目は、85km、800m。2日目は、130km、700m。3日目は、65km、1350mです。
1日としては無理のない距離なのですが、移動などもあり、制限時間のある中でのライドなので、これ以上走るには、途中の行程も見直さなければなりません。

それほど乗っていないように見えますが、しっかり疲れは蓄積されたようです。
3日目も乗っている時は気にならなかったのですが、帰ってからグッタリでした。
バス移動も疲れは感じず、ビジネスホテルではゆっくり眠れたと思います。
何日もかけて、長い工程を走る場合は、1日完全オフが必要かと思います。

総評

まずは、今回の目的であったしまなみ海道を走破出来て満足です。ちょっと駆け足で、事前調査が出来なかったので、付加価値的なものは何も見ることは出来ませんでしたが。

バス輪行も、特に問題なく出来ました。ただ、路線が少ないので、今後の利用はどうなるか不透明です。その点電車であれば制限も少ないので、各地で行っているツアーを利用するのも手だと思います。

まぁ、今回はお試しの意味もありましたので、もう1回行ってみるのもいいですね。ほかの地域にも足を伸ばしたり、輪行を利用して、走ったことのない場所を自分のロードバイクで走れるように、いろいろ考えてみたいと思います。

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