機材よりエンジンだが、機材も重要。安いロードバイクと最上位モデルの差は、当然「ある」

パーツ
4.2
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ロードバイクは、「機材よりエンジン(乗り手のパワー)と言われています。安いロードバイクでも、筋力のある人の方が速いという意味です。
片や、ロードバイクは「機材のスポーツ」とも言われています。高級機材ほど速く走れるので、レースをする人には必須ということです。
さて、相反するこの二つの言葉。どちらが正しいのでしょうか?

私は、両方正しいと思っています。
それは、強い人・速い人は、安いロードバイクに乗っても、速いということです。プロがママチャリに乗っても、素人は勝てないでしょう。
ただ、同じ力の人がいたら、確実に機材で差が付きます。同じパワーで走っていても、フレームの重量やホイールの特性で、ゴールで差が付きます。競技をやるなら、機材にこだわらなければなりません。

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まずはエンジンから

まずは、乗り手がトレーニングをして、ある程度パワーを出せるようにならないと話になりません。
私も最初のころは、少し乗れば疲れてしまいました。しかし、徐々に体力が付き、体幹が鍛えられ、足の筋力もアップしてきます。ロードバイクは肉体改造のスポーツでもありますので、ロードバイクに適した体にしないと、ロングライドもレースも、人並みにならないのです。
強い人がいくら調子悪くても、機材が悪くても、弱い人に負けることはありません。それはマラソンや水泳もそうだと思いますが、能力が高い人に勝つことはまずない、やる前から大体結果は分かっています。弱い人にとっては、競技をやっても、何も爪痕が残せません。私は今ここです。レースに出ても、自分の順位を確認するだけです。

これらがみんながエンジンと言っているゆえんです。

レースでは機材の差が出てくる

機材のスポーツと言われるのは、レースで力が拮抗している人たちが、勝負を決めるために機材にこだわらなければならないという意味です。
そんなわずかな差だけではなく、加速や疲労に大きく差が出るパーツもあります。そのため、機材にこだわらないと、ロングライドでも、チームトレーニングでも、付いていくだけでやっとになります。

安いフレームでは、まず重量が重くなります。これはヒルクライムだけではなく、ちょっとした坂でも差が出てきます。また、剛性も重要になります。弱いフレームでは、強く踏んでもフレームがたわんで、力が逃げてしまいます。また、すぐにスピードに変換されず、加速が悪くなります。そのため、レースではみんなS-WORKSになってしまいます。
やはり安いフレームは、高速に耐えられる設計になっていません。せいぜい35km/hまでです。高級フレームは、50km/hでも安定し、加速し、曲がったり止まったりできるように設計されています。レースの速度域では、決定的な差が発生します。

ホイールも同じです。ヒルクライムでは、軽量高剛性が有利になります。安い完成車のホイールは鉄下駄と呼ばれ、重くて柔らかいです。平坦を少し走る分には特に差は無いのですが、ヒルクライムやロングライドでは、大きく差がついてしまいます。
平坦では、現在はディープリム一択になっています。加速は悪いですが、高速巡行を維持しやすく、集団で走り続ける今のレースには必需品です。また、剛性も高く、スプリントや加速、ちょっとした坂では威力を発揮します。ディープリムを使っていない人で、チーム練習で付いていくのがやっとという人は、あなたが弱いのではなく、ホイールのせいという可能性があります。おそらく。^^

それ以外にも、コンポも変速の差や機械抵抗の差が出てきます。それ以外のハンドルやステム、シートポストやサドルに至るまで、軽さや剛性、空気抵抗の影響を少しでも減らす努力をします。そうすると、スピードもゼロコンマ何km/hずつ上がっていきます。それらの積み重ねでライバルに差をつけていきます。そのため、こだわり抜いた機材は、とんでもないマシーンに変わっています。

逆にレースをしない人にとっては、それほどこだわる必要はないかと思います。かっこよさを求めて選ぶのは構いませんが、コンポはクラリスでもソラでも変わりません。ホイールやタイヤは、目的に合わせて選んだ方が良いかと思います。フレームも軽ければアルミでもよいと思います。

トレーニングは速くなる・機材は楽になる

「トレーニングすれば速くなる。機材を替えれば楽になる」という言葉もあります。
トレーニングすると、苦しさは変わらないのですが、タイムは速くなります。
機材を替えたとき、なんか進むとか、軽いとか感じるのですが、タイムは意外と変わっていなかったりします。

考え方として、機材は楽になった分、後半に体力が残ったり、パワーの使い方を変えられるので、結果的にタイムは良くなります。要するに、乗りこなせるようになれば、スピードに結び付くということです。
私も、ホイールを軽いものに替えたら、上り坂のあと足が終わって漕ぎやめていたものが、漕ぎ続けられるだけの足が残るようになりました。上りのあとの加速は重要です。特にホイール、タイヤは効果が大きいので、こだわり抜いた方が良いと思います。

よくネットでは、安いロードバイクをバカにされたとか、上位コンポじゃなければだめだみたいな書き込みがありますが、初心者はまずは安いロードバイクで鍛えた方が、何かと力が付きます。最初から楽な機材では、あまりトレーニングにならなかったりします。まぁ、最終的には楽な機材に慣れて速く走らなければなりませんが、最初に安い機材を使うと、パーツを交換したときにその差がわかり、勉強にもなります。

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コメント

  1. 匿名 より:

    機材のスポーツて言うのは、その機材の使い方、使いこなせるかどうか?
    と言うところも大きいですよ。ZWIFTでは速いけど、実際走ると遅い奴いっぱいいますよね、最近。
    遅いだけなら良いけど、真っ直ぐ走れない馬鹿も本当に多くて嫌になる。

    • くちびるひよこ より:

      コメントありがとうございます。
      よい機材はスピードが簡単に出ますからね。レースのたびに落車の報告があることに、心を痛めています。
      安全や乗り方を教える人もいないですからね。

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