瞬間的に大パワーを発生するダンシング。初心者でも簡単に加速できる使いどころとは?

トレーニング
4.7
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皆さんは、ロードバイクに乗っていて、赤信号からスタートするとき、どういう風に漕いでいますか?
結構、お尻を上げて、軽くダンシングする人が多いかと思います。競技志向のローディなら、なおさらです。
誰に教えられたわけでもなく、自然にやっているかもしれません。

初心者でも、このダンシングを使えば、上級者の様な加速が得られます。
そんなダンシングの使いどころを考えてみます。

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一般的な加速の方法は?

スタートの方法を調べると、ギアをしっかり落としてからシッティングでスタートし、ゆっくり加速して、シフトをひとつずつ上げていった方が、体に優しいという人もいます。
1人で走っている分にはいいのですが、グループライドなどでは、前を走っている人の方が、早くスピードに乗るので、どうしても急いで加速しないと、ついて行けません。
人数が多く、後ろにいけばいくほど、加速が大変になります。

ダンシングでスタートすると、早くスピードに乗るのは分かりますが、どの程度加速が良くなるのでしょうか?

ひと踏みで、どのくらいの力?

以前、私がパワーとペダルにかける重量の計算をしました。
その時に出た数字が、10kgの力をペダルにかけ続けて、60rpmのケイデンスで回すと、100Wになります。
ですので、体重60kgの人が1秒に1回のペースで両足とも踏むと、600Wですが、クランク1周ずっと60kgかかり続けることはないので、半分くらいとみると、300Wになります。
ダンシングは体重を乗せるだけですが、300Wがいとも簡単に出てしまいます。(実際のパワーメーターでもそのくらいです)

ただ、全体重をかけなければならないことと、体を持ち上げるスクワットのような動作になるので、1分間で60回は、なかなか大変な運動量です。これだけで疲れてしまいます。
ですが、数回なら可能な強度です。

ダンシングでのスタートは、数回の立ち漕ぎで、ある程度のスピードに乗ります。要するに、300Wのパワーで、加速しているイメージです。

軽いダンシングでも、シッティング以上のパワー

ヒルクライムチャンピオンが言っていました。普通にダンシングしても、シッティングで頑張っているくらいの出力が出ると。
ですので、ヒルクライム中でも、シッティングとダンシングを交互に行うと、使う筋肉を分散出来、出力もあまり落ちないようにできるらしいです。

私は、ダンシングをすると疲れるというイメージがあり、また、シッティングで上り続けている方が長持ちするような気がしていました。
ただ、上級者は疲労の分散がうまく出来るので、シッティングの筋肉とダンシングの筋肉を交互に織り交ぜています。ダンシングも頑張ると疲れますが、楽に数回ダンシングする程度であれば、それほど疲れませんし、かつ大きなパワーも出ますので、初心者もうまく取り入れることが上達の近道です。

ローテーションでもダンシング

プロ選手のロードレースを見ていても、短い加速にはダンシングを使っている選手が多いです。
気づいたのは、少人数での逃げのローテーションしている時に、先頭をひいた後、下がって最後尾に着くときに、ダンシングしている選手がいます。周りより速度を遅くして後ろに下がっているため、後ろに付いたらまたスピードを上げなければなりません。その速度差は数km/h程度ですが、パワーはしっかり使わないと追いつけません。そんなときに、ダンシングは有効のようです。最後尾なので、空気抵抗も軽減されて、ダンシングも効果的です。

私もダンシングは疲れるので、ローテーションなどでもシッティングで頑張っていたのですが、速度回復の際、ダンシングを使ってみたら、結構楽に後ろに付けます。後ろに付ければ、何とかついていくことは出来るので、この方法を発見したのは得した気分です。

ローテーションの後方は、ダンシングで速度を合わせる

筋肉は使い続けられない

効率の良いペダリングというものがあり、効率の良い筋肉の使い方があります。しかし、そればかりやっていることが、効率が一番いいことではありません。同じ筋肉ばかり使っていると、疲労でいずれ効率が悪くなります。

そのために、合間にダンシングを入れます。同じ漕ぎ方、同じペダリングを30秒以上続けることは、あまりありません。

まとめますと、
・加速が必要な時にダンシングを使う
・スタートの時に使う
・ローテーション、追いつくときに使う
・シッティングの合間に使う
・お尻や手が痛かったら使う

このように、筋肉の使用箇所を分散することで、より長く、より速く走ることが出来るわけです。

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