ロードバイクのタイヤ、ピレリ P ZERO VELO TT 23Cを3ヶ月使ってみた感想です

パーツ
4.2
(5)

ジラーがダメになった後、PIRELLI PZERO VELO TT を購入、使用してみました。
すっかり軽量タイヤのとりこになり、さらに軽量なタイヤを選びました。
3カ月くらいたったので、感想を書いてみます。

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スペック

購入したのは 23Cで、重量は165gです。非常に軽いです。
その名の通り、TT用タイヤで、転がりが良く、ヒルクライムにも適しています。

耐パンク層を廃止して、軽量化を突き詰めています。
説明では、高速域での安定性、深い傾斜角でのコントロール性、悪路でのグリップとコントロール性をうたっています。

一応、SMARTNET SILICAというシリカ・コンパウンドで、ウエットグリップ、耐パンク性は向上していると書かれています。

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軽い

スペック通り軽いです。
ジラーからの乗り換えのせいか、加速がいいという感じはあまりしませんでした。
転がりはいいのですが、ジラーほど加速やヒルクライムが速い感じがしません。

ただ軽量タイヤ全般に言える、加速・減速の良さのおかげで、ヒルクライム、ロングライドでは、かなり楽になります。

乗り心地がいい

ふわふわの乗り心地です。タイヤがかなり変形してフニャフニャです。
7.5barくらい入れても、結構潰れます。

路面がデコボコでも、かなり乗り心地が良くなるのですが、よくあるスピード調整の路面塗料のゼブラのような凸凹を通ると、揺れが大きくなるような気がします。

転がりがいい

とてもよく転がります。路面がきれいだと、どんどん進みますね。
タイヤのつぶれる量は大きいのですが、転がりはいいです。

はめやすい

ピレリは全部そうかもしれませんが、ホイールに、はめやすいです。手で整えているだけで入ります。力は入れません。だからと言って、外れません。

太い

あれ?23C買ったはずなのに?と思うくらい太いです。実測27mmです。なぜでしょう?25Cはもっと太いのでしょうか?
見た目を重視する人には、良くないですね。

柔らかい

柔らかい故、跳ねるような気がします。
路面が悪いと、狙ったラインがトレースできないような気がします。
スピードを出すのが、ちょっと怖いです。ロードレースには使いたくないです。

また、つぶれると言っているように、路面との接地面が大きいです。
普通のタイヤは、走ると路面の汚れがだいたいタイヤ幅の半分くらいなのですが、これは2/3汚れます。
いいのか悪いのかわかりません。空気圧を7.5barまで上げても変わりません。

もしかしたら加速時もタイヤが変形して、力が逃げているのかもしれません。

パンクしやすい?

付けて2回目でパンクしました。
これは空気圧を7.5barで試したからかもしれません。
確かに接地面の厚みはあまりありません。サイドもフニャフニャです。

それからは、空気圧を6.5barで運用していますが、パンクはありません。

悪路に弱い?

タイヤを変形させてグリップさせているからでしょうか?下りの悪路やコーナーで、変な動きをします。
きれいな路面では、結構素直に走ってくれました。

左右の厚みが違う

タイヤは縦に2つを貼り合わせています。真ん中に合わせがあるのですが、接地面の厚みが違うところがありました。半分は接地面なりの厚みがあるのですが、片方はペラペラです。
特に走りには影響していないと思います。

コンチネンタルとは別な性格

コンチなどのレースタイヤは、結構固めです。剛性があり、コーナリングでも変形せず、安定している感じです。
しかしピレリは柔らかくしてグリップと乗り心地を良くしています。そのかわり、S字カーブなどで車体の傾きを変えると、タイヤのしなりが逆になり、挙動やトレースが乱れます。

これは設計思想だと思います。
今は分かりませんが、昔はホンダのシビックなんかはサスペンションを固くせず、コーナリングでロールを大きくさせて、外側のタイヤの接地荷重を稼いでいました。乗り心地を良くしたまま、コーナリングフォースを稼ぐためだと思います。普通のスポーツカーは、サスペンションを固くして、コーナーでも安定した姿勢で曲がれるようにしています。
そのためシビックは乗り心地は良かったのですが、S字などで曲がるような向きが変わるたびに、車体に大きく揺り戻しがあり、それを計算に入れてハンドルをきらなければなりませんでした。

フレームやホイールや乗り手との相性も

ピレリは全般的に柔らかい乗り心地です。TTは軽量モデルで、さらに剛性感はありません。

私が思うには、ヒルクライムのような低速性能や、タイムトライアルのような路面がきれいで、スピード変化の少ない競技には向いていると思いますが、路面が悪かったり高速のダウンヒルなどでは、剛性感のある方だ良い気がします。

そうなると、ヒルクライムはピレリTTは良いのですが、上りの多いロードレースでは、ジラーの方が良いような気がします。
ロードレースなどでは、コンチネンタルのような剛性感のあるタイヤが良い気がします。

ただ、私のフレーム(BMC TEAMMACHINE SLR02)やホイール(カンパニョーロ シャマルウルトラ)は、かなり柔らかいです。そのため、さらにタイヤも柔らかくすると、高速域では耐えられないのかもしれません。

コンチネンタルが硬いという人は、フレームもホイールもガチガチの場合があります。カーボンディープリムは硬いので、チューブレスや柔らかいタイヤを好む人がいます。

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一般的に使うのであれば、かなり転がるのでロングライドも楽になり、ヒルクライムも余裕になり、乗り心地も良く、はめやすいときています。
値段は高く、寿命も短く、パンクしやすいなどの欠点もありますが、使えば満足度は高いです。
軽量タイヤなので、ヒルクライム苦手民には、かなり頼りになります。レースなどでは、使いどころによると思うので、試してみる価値はあると思います。

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