ダウンヒルで気を付けること

自転車・ロードバイク
4.2
(10)

とちぎテレビで放送されている、自転車情報番組「RideON!」を見ました。
この回は古賀志林道ダウンヒルだそうで、ダウンヒルのテクニックをプロのライダー、宇都宮ブリッツェンの小野寺玲選手が教えてくれます。(MIHO氏とだいじさんも出てます)

プロのダウンヒルはカッコいいですね。私はどうも怖くて遅くなってしまいますし、コーナーであんなに傾けられませんし、カーブ途中でオーバースピード気味で、慌ててブレーキなんてざらです。でも、体重があるので、勝手にスピードが出るんですよね。w
確かにレースでは、下りはスピードの出る区間ですから、タイムを縮めるには必要なテクニックですね。

栃木を舞台に、ロードバイク関連の情報をお届け

私には、下りのテクニックを教えることはできません。(この動画を見て、やってることが全然違うことに気付いた)
ただ、下りは本当に危険です。下りで落車はよく聞きますが、良く聞くこと自体、異常です。普通に交通事故ですからね。基本事故は0にしなければいけません。
車でもバイクでも同じことがいえるので、危険予知という意味で、下りで事故を起こさないテクニックを考えてみたいと思います。

スピードを出さない

ケガや死亡のリスクは、スピードの2乗に比例していきます。動く物体のエネルギーは、1/2mv^2(にぶんのいち、えむぶいじじょう)です。
例えば、1トンの自動車が40km/hでぶつかるのと、2トンのトラックが20km/hでぶつかるのでは、自動車の方がエネルギーが大きい(ぶつかってきたときの損傷がでかい)のです。
(単位は無視してそのまま計算すると、自動車が800、トラックが400です)
命が惜しければ、スピードは出さないことです
スピードが出ているときにぶつかりそうになったり、突然パンクをしたら、とにかく減速することが先決です。

安全に止まれるスピードまで落とす

カーブはこのスピードで曲がれると思っても、滑りやすいかもしれません。対向車や動物が出てくるかもしれません。
見通しが悪いところやカーブでは、そこに何かあった時に止まれるスピードまで落とす(いわゆる徐行)するべきでしょう。自分だけでなく、相手にけがをさせるかもしれません。

前の人と車間距離をとる

ドラフティングやトレインは、安全なところでやるべきです。前の自転車が急に減速するかもしれません。転ぶかもしれません。命を懸けてまで、空気抵抗を減らしたり、練習する意味はありません。下りは自然にスピードが出ます。とにかく、前の人は転ぶと思ってください。
車の走る一般道でも、車間を空けないと危険です。

スローインファストアウトを心掛ける

曲がり切れるスピードとは決まっていますが、限界で曲がってしまうと、滑りやすかったり、1km/hでもスピードが速いと、事故になります
また、テクニックとして、ゆっくりコーナーに入れば、小回りが利き、出口の方向に素早く向きを変えられますので、加速(踏み込み)がコーナーの出口手前からかけられ、脱出スピードが速くなります。限界で曲がると、直線になるまでずっと加速を我慢しなければなりませんし、少しでもブレーキをかけると、コーナー脱出スピードが遅くなり、そのあとのスピード・タイムは悪くなります。

キープレフトが基本

コーナーはアウトインアウトが基本というのは、サーキットの話です。(サーキットでも、他車がいれば、ラインを守らなければいけません)一般道では、左寄りを走ります
峠などでは、センターラインが無いところもありますので、対向車がこちらに向かってくることもあります。センターラインがあっても、右コーナーでセンターラインよりを走っていると、右に車体を傾けたとき、対向車と接触しそうになるかもしれません。
でも、キープレフトは難しいです。道路の端は落ち葉や小石がいっぱいあったりします。側溝も口を開けている場合もあります。要は、十分スピードを落として、安全に曲がるのが一番です。

路面状況を見極める

初めて行く道は特にそうですが、道路はサーキットのように整備されていません。
うねり、ひび割れ、穴、マンホールの蓋、グレーチング、段差、橋のつなぎ目は余裕をもって見極めたり、慣れた場所なら覚えておいた方がいいでしょう。
ただし、気候や季節によって変わるのが、落ち葉、枯れ葉、枯れ枝、苔、倒木、動物や轢かれた蛇などの死骸、水(ウエット)、雪、最悪は凍結です。凍結は、暗いと濡れているだけに見えるので、ゆっくり確認です。

対向車は来るものと想定する

先にも書きましたが、コーナーの先から突然の対向車は怖いものです。
やってはいけないことは、センターラインオーバーはもちろん、アウトインアウト、アウトに膨らんで対向車線に入る、センターラインよりを走る、センターラインの無い道路で真ん中を走る。
とにかく、ゆっくり走ることで、相手も自分も安全にすれ違うことが出来ます

車を運転している人は、車側から見て、危険、怖い思いをしてわかっていると思いますが、車を運転しない人や子供は、わからない場合もあるので、よく考えて行動しましょう。(若い時はなかなか分からないんですけどね)

・ロードバイクは危険な乗り物だという認識
・下りを怖いと思う気持ち

は、常に考えていたいですね。

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