ロードレースに、エアロフレームは有利か?

パーツ
2.7
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エアロフレームはあこがれますね。カッコいいです。
ディープリムを履かせれば、TTバイクのように速く、風を切って走れます。

ロードバイクのパーツにもエアロと名の付く、空気抵抗を減らす機能の付いたものが、たくさん出ています。フレーム、ホイール、ハンドル、ボトル、ヘルメット、そして人間もフォームをエアロに出来ます。そうそう、私のサイコンも空気抵抗を減らすことにこだわった、裏面ディンプル形状のブライトンAERO60もエアロサイクルコンピュータです。

エアロとは、空気抵抗を考えた形状のことです。ロードバイクは人間の弱いエンジンをいかに効率的にスピードに変えるかがカギなので、速さを求めるのであれば、エアロは大切な要素です。

流線型だけがエアロではありません。積極的に構造で空気抵抗を減らす方法にディンプルという、ゴルフボールのくぼみがあります。
車でも、ボディをディンプルにしたところ、燃費が1割良くなったという実験結果もあります。

ただし、ロードバイクもそうですが、実際に車や航空機に採用されていないところを見ると、あまり変わらないのかもしれません。こういう形状を作るとボディ重量が増えるのかもしれませんし、強度も落ちるでしょう。
水の中では、気体を付けて抵抗を減らす技術 (スーパーキャビテーション) などもありますが、空気中では、空気離れをいかに良くするかということになるらしいので、空気の整流の為のボルテックスジェネレーターを使うか、新幹線のような超流線型になるのが結論のようです。

先端脇の溝によって、空気抵抗を減らす工夫

さて、本題ですが、レースシーンでもエアロフレームを当然のように見かけます。さすがにディスクホイールはいませんが、ディープリム、エアロフレームは珍しくありません。

エアロロードの特徴は、巡行スピードが高くなったり、速度維持が楽になります。
反対に、重量が重くなり、加速や登坂が悪くなります。

逆の位置にいるのが、軽量ロードバイクです。
細いカーボンフレームに、低ハイトリム。タイヤから、すべてのパーツに軽量化を突き詰めています。
エアロロードと逆で、加速や登坂は速いですが、巡行維持が苦手です。

ロードレース(クリテリウムのような平坦限定)で両車が一緒に走ると、どちらが強いでしょうか?
絶対はありませんが、特徴から展開を考えてみます。

エアロロードは単走でも走れるので、先頭を走ったり、逃げたりしたときに有利です。
軽量は、集団にいる時は、特に問題なく走れそうですが、先頭をひかされるときついです。

集団が固まったままゴールスプリントに向かうとします。それまでは、エアロロードも軽量ロードも集団に入って力を温存しています。先頭交代で、軽量ロードの引く時間が短いという文句は出るでしょう。
いよいよゴールスプリントになると、集団から飛び出す加速がものを言います。軽量ロードの飛び出しに、エアロロードが付いていけず、軽量ロードの優勝!になるかもしれません。

または、単騎で飛び出したエアロロードが、頑張ってゴールまで逃げますが、ゴール残り数キロで集団に飲み込まれるパターンか、エアロロードが逃げようとして、軽量ロードに追い付かれ、逃げを許されないパターンが見えます。

私の脳内シミュレーションでは、軽量ロードが有利です。
エアロロードが有利なのは単騎のタイムトライアルというのは明白です。
集団でチーム戦と言えるロードレースでは、軽量ロードのデメリットは目立ちません。また、急斜面やのぼりが長いところでは、やはり軽量有利です。

ある人が言っていたのは、ディープリムじゃないホイールでも、集団について行けると。ただし、先頭に出たとたん、風の影響を受ける。当たり前ですが、集団内にいれば、問題ないわけですね。

では、何故エアロロードに乗っている人がいるのか?

エアロロードは、流線型にしつつ強度を保つため、丸パイプより重量が増えますが、技術の進歩でだいぶ軽量化されています。
片や軽量ロードバイクも技術が進み、どんどん軽くなっていますが、壊れやすいなどの弊害が出ますので、UCI規定で6.8kg以上となっています。軽すぎるロードバイクは、重りなどを付けて調整したりしていましたが、どうせなら、空力が有利な方が良いので、重量の変わらない、エアロフレームやディープリムを使用するようになったのです。

結論を言いますと、規定の無い草レースなどで勝ちたい場合は、軽量ロードバイクを選んだほうがいいでしょう。軽さは正義と言いますし、ヒルクライムも、ロングライドも、有利です。オールマイティなバイクと言えます。
軽量ホイールは、加速もいいのですが、減速も早くなります。ブレーキの利きが良くなったような感じです。
エアロロードを選択するのは、タイムトライアルや、トライアスロン、あとは、見た目(好み)で選ぶことになるでしょう。

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