ノーブランドからハイエンドまで。ロードバイク用ヘルメットをゆるく比較

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大袈裟なタイトルですが、私が持っているヘルメット(ノーブランドアマゾン格安、マビック格安、レイザーハイエンド)の比較してみました。
私のわかる範囲で、下記の3種類のヘルメットの特徴や比較を行いたいと思います。

格安ヘルメットはどうなの?レイザーのジェネシスAFは?という内容にご興味のある方はどうぞ。

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私が所有しているヘルメット

アマゾン格安ノーブランドヘルメット

私がクロスバイクでロングを走りだしたときに購入し、2年くらい使用していました。 アマゾンで1780円で、お勧めになっていました。見た目は全く問題なく、それっぽい感じです。黒のカーボン柄で、とても軽く、アジャスターも付いており、練習やサイクリングに使用していましたが、特に問題はありません。

マビック エスポアMF14

マビックのブランド品です。アマゾンで安く売られていたので、購入しました。1年半くらい使用しています。一応JCF公認です。(期限切れですが)
ブランドと言うことで購入しましたが、2980円で購入してみると、ちょっとキノコでした。しかし、アジアンフィットであり、キノコ型のため、装着感はとてもよく、首を振ったときも重さを感じることなく、実重量より付け心地は最高でした。ただ、顔を上げるのがつらいので、首には負担がかかっていたようです。
一応、弱虫ペダルの巻島さんのヘルメットのモデルとなったらしいです。

LAYZER GENESIS AF

ノーブランドを落車で打ち付けてしまったため、新調しました。なぜかいきなりハイエンド。安い物を買おうと思っていたのですが、じてんしゃ屋さんにお勧めされ、つい買ってしまいました。
目立つ部分でもありますし、個性が出ますので、1つはいいものが欲しいかったので、満足度は高いです。
軽量、アジアンフィット、イガイガではないデザインで、これはこれで気に入っています。首への負担がだいぶ減りました。

ノーブランドで頭を守れるか実証してみた

わざと叩いて壊す実験ではなく、ノーブランドヘルメットでロードバイクに乗っていた時、ジャックナイフで頭のてっぺんから(おでこよりかな?)落ちました。落ちたところが、植え込みの土のところだったので、アスファルトより柔らかいですが、結果、頭は守られました

ヘルメットの役割は、頭を外傷から守ることなので、流血や頭がい骨骨折などはありませんでしたので、問題なかったことになります。
ただし、首で衝撃を受け止めたため、首は捻挫をしてしまいました。

本来であれば、ヘルメットが凹んで頭への衝撃を減らすはずですが、凹みや割れもなかったため、逆にヘルメットが頑丈で、衝撃は吸収されなかったのかもしれません。(まぁ、低速で土の上なので、壊れないと思いますが)

各メーカーも言っていますが、ハイエンドの方が安全というわけではありません作りが複雑で手間がかかっているとか、軽量な材料や設計をしているなどが、値段が高い理由だそうです。

ヘルメット後ろ側は後ろの人から良く見られますし、個性が出ますね。マビックはスポーツカーぽくて好きです。

重量比較

ノーブランド・・・181g
マビック・・・・・283g
レイザー・・・・・216g

重量は意外にノーブランドが軽いです。
マビックは重かったようです。それで、首や肩がこっていたような気もします。
レイザーのジェネシスも、軽量ヘルメットの部類に入ります。
ただ、私が他のヘルメットを試したことが無く、ヒルクライムでも1位2位を争う走りではないため、これ以上のコメントが出来ません。

金型はどうなっている?

ハイエンドが高いと言われるゆえんが、デザイン性、手間、金型の複雑さと言われています。
私は金型のプロではないので、正確には伝えられませんが、どのように作られたか?を推測してみます。

まず、普通の樹脂部品の金型は、左右に重い鉄の塊(金型)が合わさり、その隙間の形状にそって溶けた樹脂が流し込まれ、冷えて固まったところを金型が分かれて、部品が取り出される仕組みです。単純に左右にうまく分かれる金型になっていますので、抜くときに引っかかる形状は出来ません。

しかし、ヘルメットはデザイン的に風が通る穴があります。前から入って、後ろから出るデザインです。またちょっと左右に傾いた穴もありますし、横を向いている穴があります。そして、下側は、頭が入る半球型の凹みがあります。
全く穴の開いていない、工事用のヘルメットであれば、金型は上下に抜くだけなのですが、軽量化、通気性が肝になるロードバイク用ヘルメットは、いろいろな方向に穴が開いています。丸いヘルメットに後から穴をあけても良いのですが、大量生産するには手間がかかり、コストアップになる為、金型で一発でほぼ形が完成するように作る必要があります。匠の技です。

図のように金型がある部分は発泡スチロールが無い部分です。穴になる場所です。金型が無い部分に発泡スチロールが流れ、ヘルメットの肉(ライナー)が形成されます。

安いヘルメットはまず、金型を単純化し、コストを抑えます。穴を浅くしたり、方向を同じにしたりします。

矢印がパーティングライン

金型の合わせ目にはどうしてもつなぎ目(パーティングライン)のバリがあります。それを見つけて、金型の分割数(スライドコア)の数が判断できます。その数が多いほど、金型が複雑で、製作費が高くなります。
カラーシート(シェル)が貼られていて、上側のパーティングラインはわかりません。壊したくないので、あくまで裏側から見た推測です。だいたい、隠れるところに、仕上がりの悪い部分を持ってきて隠しますので。

レイザージェネシスAFは、写真のように、金型が分割されていて、数字のような数に分かれています。
上側は、前方から3つ、後方にも3つありそうです。下側は、5つに分かれていそうです。なぜか小さく分割しています。その境目に、あごひもを通すところも、ついでに作っているようです。
これで合計11に分かれていると推測します。他のヘルメットも考えてみて、表にしてみました。

 レイザーマビックノーブランド
金型上644
金型下531

表から見られるように、値段が高い方が、金型が複雑になっています。
意外とノーブランドも上側は数を使っています。裏側は、つるつるでシンプルでした。

当然穴の開け方は、風の通り抜け方も考えられています。また、軽量化と衝撃吸収性を両立しなければなりません。頂点も側面も前も後ろも守らなければなりません。
また、バランスも重要であり、付けていて振り向いたとき、ずれたり重さを感じたりするのも良くありません。そして、デザイン通り作る技術も必要です。考えれば考えるほど、ヘルメット作りは難しいですね。

ヘルメットってどうやって作るの?ユーチューブ

私がめんどくさいことを説明するよりも、参考になる動画がありました。
ユーチューブで、けんたさんの動画ですが、オージーケーカブトでヘルメットのデザインや作り方を説明してくれています。非常に興味深いです。

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