俗に言われているパンクしにくい乗り方とは?
ロードバイクなど、細いタイヤでパンクしない乗り方で、よく言われているのが、
①適正な空気圧
②路肩を走らない
③砂利道を走らない
などです。
①適正な空気圧
適正な数値で入れていれば、リム打ち(段差でリムと障害物の間にチューブが挟まって穴が開く)はしない(確率が減る)と言うことです。
②路肩を走らない③砂利道を走らない
②と③は、尖ったガラス片や金属片がタイヤに刺さるということです。
低い空気圧で、即パンクするの?
じつは、私はクリンチャータイヤですが、空気圧をしばらく間違えていました。みんなが6barくらい入れているというのを60psiだと勘違いし、しばらく60psiくらいで乗っていたことがあります。その時はすごく乗り心地が良くなったと感動していました。
それが間違いだと気づいて元には戻しましたが、あの頃の乗り心地が忘れられず、自分の体重が70kg近くあるのを忘れて、また現在、65psi(4.5bar)くらいで乗っています。
ですが、パンクはしません。まぁ、1年くらいの話なので、5年していない、10年していない人と比べると、説得力がありませんが、空気圧が高い=パンクしないということに、違和感を感じます。
私が履いているタイヤブランド
現在私がはいているタイヤは、PIRELLI(ピレリ) P ZERO VELO 4S 700×25C で、チューブはIRCの800円くらいのやつです。その前のタイヤは、IRC タイヤ ロードライト ROADLITE 700×25C (4000円弱)でした。
空気圧が低くて、なぜパンクしないの?
空気圧が低いとリム打ちパンクが発生するということです。しかし、私は空気圧が低くても、リム打ちパンクはしていません。というか、リム打ちさせないように乗っています。
ロードバイクに乗るうえで、路面の状況は常に変化し、それを観察しながらタイヤが走る場所を選んでいます。車と違って、目の前で、タイヤが何を踏んでいるのかわかります。
確かに、急にマンホールが出っ張っていたり、避けようがない橋の段差などがあります。しかし、数m先で発見して、避けきれないと判断しても、力を抜くことは出来ます。段差を乗り越える瞬間、タイヤに体重を掛けず、身体を一瞬浮かします。こうすれば、リム打ちをしません。
前を見て走っていれば、絶対に対応できます。
砂利道もゆっくり走れば、衝撃は和らぎます。
というわけで、空気圧うんぬんより、リム打ちさせないことができれば、空気圧は問題ありません。ママチャリのようにどんな歩道でも段差でも突っ込むような乗り方はしていないですよね?
空気圧を高くしているのに、パンクするぞ!
乗り始めた当初、タイヤの空気圧はMAX(規定値最大)がいいと思って100psi以上入れていました。逆にその時の方が、パンクの回数が多かったです。
思うに、空気の張ったタイヤの方が、地面の小さい異物に対して真っ向対立してしまい、突き刺さるような気がします。細かいガラス片、金属片が良く刺さっていたような気がします。
初心者の頃だったので、乗り方が悪かったのかもしれませんので、何とも言えません。
ですが、考えてみてください。
空気圧が高い方が、接地面積が小さいとし、空気圧が低い方が接地面積が大きいと仮定すると、同じ体重・車重を支えているのですから、圧力は接地面積が小さい方が高く(強く)なります。強い方が、異物があった時に強く刺さります。逆にパンクしやすいと言えるのではないでしょうか?(異物拾う確率は多くなりますが)
空気圧が高いと、小石を良くはじきませんか?車に当たって気まずい思いをしたことはありませんか?空気圧を高くすると、確実にタイヤに小石などの障害物が強く当たっています。
空気圧は規定より低く
結論は、空気圧は低めに、リム打ちしないような乗り方をする、です。
(規定値より下げてしまうので、補償の対象外で、最悪外れることがあるので、自己責任で)
もうひとつの原因。それは、タイヤの摩耗
タイヤの厚みは測ったことはありませんが、接地する部分は、3mm程度ではないでしょうか?
サイドなんかは、1~2mm程度でしょう。とても薄いですよね。
また、タイヤが摩耗して来ると、道路との接地面に当たる部分の厚みが減ってきます。薄くなり、例えば1mmになってしまうと、2mmのガラス片が刺されば、チューブまで届いてしまいます。3㎜あれば、3㎜まで刺さっても、パンクしないということです。
ですから、タイヤが摩耗してくれば、パンクが連続してきます。パンクが連続するようになったら、新品に交換した方が良いでしょう。
サイドカットと言いますが、サイドに強い衝撃が無ければ破れません。(たまに、いつの間にか破れていることはありますが)ただ、ケーシングまで破れていなければ、広がることはあまりありません(保証は出来ませんが)。ケーシングまで破れるような衝撃は、落車するくらいの衝撃です。
↑写真は、1年ほど履いたジラーに刺さったガラス片。
古くなると表面が荒れて、異物が付きやすくなり、そのままチューブまで刺さっていく。ガラス片は1mm程度の長さでした。
まとめ
パンクしない乗り方
簡単に言うと、
・空気圧を下げる
・障害物に突っ込まない(力を抜く)
・摩耗したら、新品に交換
こうすれば、パンクは防げると考えています。(今までの説と、真っ向対立してます。大丈夫か?)
安いタイヤは、予測不能
あまり安いタイヤでは、どんなふうに異物が刺さるかわかりません。タイヤの材質でも、砂を拾いやすいものもあります。また、ひび割れやすいなどもあります。
その点、今履いているピレリは、1年たってもひび割れもせず、見た目は美しいままです。走った分、走行面は平らになってきていますが、長持ちしますね。
今度は、パンクに弱いと言われる、軽量タイヤで同じ理論が通用するか、試してみたいです。
空気圧を減らすことは、メリットが多い
チューブレスは乗り心地がいいとされています。それはチューブが入っていないので、リム打ちパンクが無く、空気圧を低くしても問題ないからです。
私は今のところ、チューブレスにする予定はないので、クリンチャーで空気圧を減らして乗り心地を極めたいと思います。
空気圧を減らすと、かなりメリットを感じます。
乗り心地もそうですが、接地抵抗が少なく感じます。振動が少なくなる分、減速しないような気がします。パンクにも強いと考えていますので、別の機会に、空気圧を減らすメリットも掘り下げて考えたいと思います。
路肩を避けるのは危険度が増す
路肩を走らないというのは、車道に出るということになるので、危険度が増しますのでお勧めしません。車が通る道路では、やはり路肩を走る方が安全です。パンクが怖ければ、スピードを落とすしかありません。
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