レンタサイクルで、桜島を一周してみた

サイクリング・ポタリング
4.8
(5)

仕事で鹿児島に行ってました。土日が休みだったため、目の前にあった桜島を走って見たくなりました。
しかし、ロードバイクは持ってきていません。

というわけで、桜島でレンタサイクルを借りて、桜島を一周することにしました。

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桜島へ渡る

桜島は、鹿児島湾(錦江湾)の北側にある為、その湾岸どこからでも見ることが出来ます。(当たり前ですが)
南東側の垂水市からは、大正の大噴火で陸続きになり、陸路で桜島へ渡れます。(島じゃない?)なんと、400mもの幅の海峡を埋めてしまったのですから、ものすごい溶岩の量ですね。

というわけで、南西側から陸路で渡るか、西側の鹿児島市からフェリーで渡ることになります。
鹿児島市から行くので、フェリーで行くことにします。

桜島フェリーは、大人1人の運賃は、200円と、バス並みの料金です。時間も最短15分おきで15分程度で到着し、24時間運航しています。
まさにフェリーは、桜島や鹿児島市の生活の足であり、通勤、通学に多く利用されています。
まぁ、鹿児島湾は大きいので、大隅半島と薩摩半島を行き来するのに、北側からぐるっと回ると非常に時間がかかります。そのため、車にとってもフェリーは交通の要です。近年では、非常に珍しい光景です。私も仕事で使いました。

そしてレンタサイクルは、このフェリーの桜島側の港の近くにあります。車もないので、必然的に、フェリーで行くことになります。

また、鹿児島側のフェリー乗り場への行き方ですが、鹿児島水族館のすぐ隣にありますので、鹿児島水族館行きのバスに乗るか、市電(路面電車)の水族館口から歩くことになります。私は、金生町行きのバスが多かったので、金生町から15分くらいかけて、歩いて行きました。

フェリーの料金所は桜島側しかないため、鹿児島市側から乗る時は、お金は払わずにそのまま乗り込みます。
フェリーもなかなかの大型で、車も60台は積めますし、客室も広く、売店や軽食もあります。

朝は雲がかかっていました

レンタサイクルを借りる

フェリーを降りて、改札で料金を払って出ます。港の設備はきれいで新しいようです。

レンタサイクルは、港を出て、道路の反対側にあります。少し歩いた桜島ビジターセンターにもあり、そちらの方がGIANTの軽量なクロスバイクなどもあるようですが、ママチャリでも頑張れると思い、近場でママチャリを借りることにしました。

実際に借りたのは、見た目はクロスバイクっぽい、ストレートバーのシティサイクルです。まぁまぁ年期は入っていますが、何とかなるでしょう。最初に4時間分1200円払いますが、早く帰れれば返金もあるそうです。
お店のお兄さんが、道について詳しく説明してくれました。1周するつもりだと告げると、坂の位置から観光地を全部教えてくれました。時計回りの方が、最初は平坦で住宅が多く、前半距離を稼ぐには良いと言われました。後半、観光スポットに寄りながら行こうと思っています。

出発

出発は、桜島の西側にいるので、北へ向かいます。桜島って結構人が住んでいるんですね。最初は海沿いの平坦で、気持ちよく走れます。対岸の町も見えます。右手には常に桜島の山頂付近が見えます。
この日は晴れでしたが、昨日雨だったせいか、桜島の頂上付近には、少し雲が残っています。

水の流れてない大きな用水路のようなものがありますが、どうやら土石流を流す川のようです。火山特融の設備ですね。

しかし、どうも、自転車が重いような気がします。まぁ、普段ロードバイクを乗っているので致し方ないですが、空気が甘く、ギアもギコギコ言っています。変速は6段くらいあるのですが、まだ漕ぎ方がわからないという感じです。(単純に重いだけ)

最初の上りが長い

島の1/4くらい行った頃でしょうか。ちょうど北側で道が徐々に上り始めました。最初はアップダウンかな?と思っていたのですが、どんどん海から離れ、上り坂が続いています。ここに坂があるって言ってたかな?と、すでに言われたことを忘れています。
結局、時計回りではここが一番長い坂のようです。海抜0mから100m以上上ります。ここでママチャリのつらさがわかりました。かなり頑張っても、スピードは出ません。進むのがやっとです。斜度が倍ぐらいのつらさです。まぁ、平坦でも、結構つらかったですからね。

やっと上りきった後も、アップダウンが続きます。溶岩で出来た島なので、後で凹んだり、雨で削れたりして、凸凹の地形になるようです。景色的には高いところから海は見えますが、草なども生い茂っています。
ときどきお店の看板を見かけます。自動販売機は結構あります。

黒神ビュースポット

黒神展望所、埋没鳥居

最初に黒神ビュースポット(展望所)に着きました。結局、桜島半周まで、休まず来た感じです。(途中何度も休もうと思いましたが、タイミングがつかめませんでした。無理して走る必要はありません)

ここは、昭和の溶岩流出の場所のようです。じわじわ迫ってくる溶岩に、村も飲み込まれてしまったようです。
土石流の為の大きな川があり、草木が生えていない広い場所なので、桜島の全景が良く見えます。ただ、まだ山頂に雲が残っていたのと、噴煙も出ているようで、こちらを向いている噴火口までは良く見えませんでした。

説明にも書いてありますが、耳を澄ますと、雷のような、地鳴りのような音が聞こえます。車も人もいないので、確かにゴゴゴーっという音がよく聞こえてきます。これは、蒸気やガスや火山灰が出ている音のようです。
まさに、地球の息遣いです。ジオパークです。肌で感じることが出来ました。

そこからすぐ近くに、埋没鳥居があります。大正の噴火で、火山灰や軽石でほとんど埋もれてしまい、そのままにしてあるそうです。噴火が半端ないことがわかります。

ここで、結構汗をかいたので、水分補給です。

埋没鳥居

大正噴火の陸続き

先に進むと、何回かアップダウンがあった後、一気に下りました。そして、陸続きになったところの道路へ出ました。
人間は橋を架けますが、地球は地面を作ってしまいます。でも、そこに人間は道路を作ります。抜け目がないですね。

錦江湾(全部か)

風下へ来ると、、、

この分岐を曲がれば九州本土に行けますが、そのまま桜島一周を続けます。本当は、垂水にでも寄り道しようと思ったのですが、そんなパワーは残っていません。
今度は海抜の低い海の近くを走ります。先ほどよりは楽なアップダウンが続きます。方角は西へ変わりました。
この道は、生活道路でもありますので、結構車が走ります。

しかし、なんか、目が痛いです。車が走るたびに、砂を巻き上げます。いや、砂ではなく、火山灰です。

確かに、鹿児島市から見ていると、冬は北風で、火山灰が南に流れていることが多いです。気象庁のホームページでも、風向きと降灰予報が出ています。それがこのあたりです。
目を細めながら走っていると、服にも白い点々が付いてきました。どうやら灰が降っているようです。また、火山灰が道路にあると、滑りやすいとも言われました。
この先に展望台があるので、そこまで我慢していきます。

灰が服や目に、、、

展望台も、、、見られず

穏やかではありますがアップダウンもあり、灰をかぶりながら、有村溶岩展望台へ着きました。しかし、ここも灰が降っています。
休憩所があったので、そこに避難しました。売店が何件かありますが、だれも人がいません。観光客は数人いますが、灰はこっちに向かっており、山も見えません。残念ながら、展望台からの眺めは見れませんでした。

やっと雲が晴れて

やっぱり灰をかぶるのは嫌なので、先に進みました。すると、間もなく降灰エリアから脱出しました。

すると、桜島山頂にかかっていた雲も取れて、見事な桜島の全景が現れました。間近で見るとすごい迫力です。

雲が晴れてきた

桜島国際火山砂防センター

次に立ち寄ったのが、桜島国際火山砂防センターです。せっかく火山に来たので、火山について勉強しようと思いました。
鹿児島に来たということもあり、前日は鹿児島市維新ふるさと館で、西郷隆盛や戊辰戦争などを勉強しました。詳しく知ることは、楽しいことです。

こちらでは、桜島の灰や山肌が、雨が降ると土石流として流れてくるらしく、そのままでは被害が出ます。その防災についての取り組みを説明をしてくれます。たまたま他に来館者がいませんでしたので、いろいろ説明してもらいました。

桜島の山肌は、雨でどんどん削れているそうです。何十年もかけて、その様相を変えています。ついでに土石流が流れてくるので、大きな水が流れていない川のような溝がいくつもあります。そこにたまった砂は、ダンプで運ぶそうです。日本も他に火山がたくさんありますし、世界にもたくさんあります。世界とも技術協力して、防災に取り組んでいるようです。
また、桜島は大噴火するかもしれないので、衛星から山の形を数センチ単位で観察しているそうです。噴火の前には膨らんでくるそうなので、それで事前に察知するようです。

などと、いろいろ聞いて、室内からも桜島が良く見えるので、ゆっくりしてしまいました。

足湯

砂防センターでも、自転車のルートなどを教えてもらいました。最短ルートは車用のバイパスなので、上りがきついそうです。旧道の方が海に近いですし、その先に足湯などがある、桜島溶岩なぎさ公園に行けるので、そちらに向かいます。

アップダウンも緩やかになり、出発地点にもかなり近くなりました。
そこに、公園のような広いエリアがあり、日本最大級の100mある足湯があります。
実は火山のある鹿児島に来たのに、温泉に入っていません。まぁ、私は長湯が出来ないので、わざわざ温泉にはいかないのですが、ここで温泉を体験しておきました。

ゴール

足湯からレンタサイクルを借りたお店までは、すぐです。道の駅にも寄ろうと思ったのですが、近かったので、返却してから行きました。
とりあえず、無事ゴールしました。

帰りのフェリーからも素晴らしい桜島の雄姿

感想

桜島1周は、37km程度と、長さ的にはちょうど良く、ロードバイクなら実走2時間。ママチャリの早い人なら3時間。普通の人で4時間ということです。獲得標高は480mと、まぁまぁ上りますので、重チャリでは、かなりの運動です。
自転車やロードバイクで走っている人を、他にも何人か見かけました。

でもママチャリで行くのは、それなりに自信がある人ではないと厳しいと思います。足に自信がある人でも、まず、「楽しくない」です。移動できるだけありがたいといった感じです。楽しみたいなら、電動自転車か、スポーツ自転車をお勧めします。(次一周するときは、ママチャリはやめます)

カフェなどの立ち寄るお店は探せばありますが、ほぼ無いといった感じです。観光客向けに、有村溶岩展望所とフェリー乗り場周辺には、飲食店やお土産屋さんがあります。
ただ、自動販売機は結構ありますので、のどの渇きは何とかなるでしょう。コンビニは、フェリー乗り場あたりにあります。

景色は海も見え、海沿いの平坦は気持ちが良いです。でもやっぱり、噴煙を上げる桜島を360度見られるという景色は貴重です。ぜひ、晴れた日に走っていただきたいです。

活火山の近くに人がこんなに住んでいるのは驚きました。そのため、珍しい砂防設備や噴石から身を守るコンクリートの退避豪が、普通にあることが興味深いです。
また、お墓があったのですが、いくつかは屋根が付いており、火山灰や噴石から守るようになっていました。

フェリーが便利であり、市電も走っているので、鹿児島からのアクセスは良い方だと思います。
ただ、電車がローカルなため、観光客はバスも多用したいのですが、時刻が調べられず、かなり苦戦しました。
バス会社のホームページに路線や時刻表があればよいのですが、時刻表は外部リンクに飛んでしまいます。そこはナビタイムや九州バスのページなのですが、全部の情報が載っておらず、正確に調べることが出来ません。
時刻はナビタイムでかろうじて出てきますが、詳しい位置や経由地などを見るには会員登録が必要で、すべてを検索することは出来ません。
空港に向かうにも、リムジンバスなら見つかりましたが、近場の路線バスはさっぱりです。
いろいろなサイトを見たり、アプリを入れたりして鹿児島市内や霧島市内のバスを調べましたが、トータル3時間くらい費やして諦めました。この点は、最悪です。(下の番外編のバスもほとんどわかりませんでした)

火山灰は大変なのですが、気候は温かくて、たくさんのスポーツチームが冬に合宿に来たり、さつま揚げや黒豚、芋焼酎など、食も魅力がたくさんありました。
山も多く、海沿いも走りやすいので、ロードバイクを持ってくると、最高だと思います。

番外編:霧島市でもレンタサイクル

実は帰りの日の飛行機が、夕方の17時20分だったため、ほぼ半日時間が出来てしまい、懲りずにレンタル自転車に乗ろうと考えていました。
近場で探していて目を引いたのが、自転車大国霧島です。ホームページにでかでかと自転車王国と書かれていますし、レンタサイクルを貸してくれるところが2カ所くらいあります。なにより、鹿児島空港は霧島市にある為、乗り遅れる可能性が限りなく低くなります。最悪、タクシーでも行けます。

更に詳しく調べたのですが、霧島市北部には1700mの山があり、霧島神宮などの観光スポットもあります。霧島神宮入り口にレンタサイクルがあり、TREKの軽量クロスバイクもあるので、ヒルクライムには最高なのですが、鉄道からバスに乗り換えなければならず、バスも1日数本しかありません。これでは、いくら空港に近くても、空港まで行けません。霧島神宮から直行で空港に行くバスもありません。

もう一つは、JR日当山駅に近いため、アクセスは良く、空港へも近く、バスで20分くらいです。ただ、いくつか乗り場というか路線はありますが、本数は少なく、時間を見ておかなければなりません。
さらに、霧島神宮までは20km程度あり、そこからヒルクライムというと、結構な時間がかかります。

結論としては、帰りの飛行機に遅れるわけにはいかないので、日当山に近いレンタサイクルを借りることにしました。

日当山駅に近い、日当山西郷どん村(ひなたやませごどんむら)には観光案内所があり、自転車を貸してくれます。こちらはママチャリと電動アシストママチャリです。
普通のママチャリを借りたのですが、とてもきれいで、走りやすいです。2時間500円からと、リーズナブルです。電動ママチャリも4時間1000円からです。(ちょっと西郷チャリの看板が恥ずかしいですが)

とりあえず、20km離れた霧島神宮を目指しました。余裕があれば、さらに山登りもしようと思ったのですが、新しいママチャリも、やっぱり上りは相当きつかったです。
また、日当山は海抜は7mと海に近い高さですが、霧島神宮に行くまでに400mは上らないといけません。ロードバイクではなんともない高さですが、9km走って、200mくらい登ったところで、8%の坂を上ったせいか、足が動かなくなり、その先のちょっとした上りが登れなくなってしまい、結局そこで引き返してしまいました。

やっぱりママチャリは街中観光だなと思って、平地に鹿児島神宮があるのを見つけて行ってみることにしましたが、念のためバス停で空港に行くバスの時刻を見て行こうと寄ってみたところ、コロナの影響で、1時間に1本あるバスが、午後に1本しかなくなっていました。
あと50分くらいあるのですが、観光していたら間に合わず、急いで返しに行って、このバスに乗ることにしました。(返す場所からこのバス停まで歩いて10分くらい)
結局、最初に支払った500円、2時間の範囲で、終了してしまいました。ちょっと名残惜しいです。

やっぱり、自分のロードバイクで、霧島の山々を上ってみたいですね。

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