花粉症の症状は、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目の痒さなど、多岐にわたります。シーズンが始まると、しばらくは苦しむことになります。
特に症状がひどく出る時間帯が決まっています。朝起きたときにくしゃみや鼻水、寝ようとする時の鼻づまりなどです。雨の日もひどいです。
しかし、意外と一番花粉を吸っているであろう、外で動いている時は、あまり症状がひどくありません。ただし、吸ったその夜や翌日はひどい状態になります。
うすうす感じているかと思いますが、花粉を吸うとすぐにくしゃみや鼻水が出るわけではありません。
ですから、モーニングアタック(朝起きてくしゃみの連発)は、床にあった花粉が舞い上がるとか、雨の日も室内の花粉を吸っているとか言う人がいますが、どうも信じられません。
くしゃみをすると、「花粉飛んでる?」と聞かれますが、そんな勘違いな発言が減るように、花粉症の仕組みと症状について考えてみたいと思います。
花粉症の原理
難しいことは言いませんが、花粉を吸うと人間が拒否反応、免疫が働いて、鼻水やくしゃみ、涙などで外に出そうとします。
花粉症の症状は、人間の防衛本能です。免疫が働いて、自分が鼻水を出したり、くしゃみを出したりするわけです。けして、花粉が直接涙を出したり、刺激したりしているわけではありません。
このことより、花粉を吸った時にくしゃみが出るわけではないということです。
花粉を吸っている時と、症状が出る時
私の場合、花粉の症状が強く出る時は、
・朝起きたとき
・夜寝る時
・雨の日、天気が変化するとき
・外でたくさん花粉を吸った翌日
になります。
花粉をたくさん吸うときは、
・花粉がたくさん飛んでいる時に、外で息をした時
です。
もちろん部屋に入っていたり、服に付いたものを吸っても、免疫は働きますが、そんなことを言うと、空気清浄機のフィルターにはたくさん花粉が付いていて、掃除しなければ1年中花粉が出てくることになります。
自律神経が関係している
ここで、症状が出るタイミングは、自律神経と関係していることに気付きます。
自律神経とは、自分の意志で動かすのではなく、体が勝手に心臓やら呼吸を動かすシステムです。
自律神経も、交感神経と副交感神経があり、昼間活動するときは、交感神経が働き、体を動かすことに集中します。逆に夜は副交感神経が働き、体を休めることに努めます。
この交感神経と副交感神経が切り替わる、寝起きと寝る時に、いろいろ問題が起こります。花粉症の症状も同じタイミングです。また、天気が悪い日やその前後も同じで、頭痛や関節痛なども出やすいです。
ストレスも症状悪化の原因
同時に、ストレスも自律神経を乱す原因になっています。
ストレスは、体調を崩し、体のいろいろなところに症状が出てきます。頭痛になったり、気分がすぐれなかったり、胃が痛くなったりしますが、すべて自己防衛です。
人類の進化の過程
人類は、ウィルスなどに対して、うまく戦っているわけではありません。この敵に対してこういう対処をすると決めているわけではなく、敵か味方かわからない相手に対して、いろいろなことを起こして、うまく適合した人間だけが、生き残ったということです。進化とは、たまたまうまく機能した人間だけが、生き残っているだけで、生物はそんなに優れていません。花粉に対する症状も、体が起こしている異常作用です。
もし、花粉で死ぬとします。そして、花粉は くしゃみで全部体から出るとします。そうすると、花粉を吸って、くしゃみをする人は生き残ります。花粉症が出ない人、くしゃみはしないけど、目がかゆくなるだけの人、鼻水が出るだけの人は死にます。そうすると、花粉でくしゃみをする人だけが生き残り、人類は花粉に対してくしゃみで対抗できるということになります。でも、これはたまたまです。
鼻詰まりは、人間の免疫の失敗事例です。だって、自分が息が吸えないのですから。アナフィラキシショックも、自分の免疫力で自爆することなのです。
症状が出たときに、マスクをしても、薬を飲んでも遅い
話を戻して、今の花粉症の薬というと、抗ヒスタミン剤になります。花粉より先回りして、花粉で反応する受容体をふさぎ、反応しなくしています。
そのため、花粉を吸う前に飲まないと、意味がありません。でも、今の薬には、多少症状を抑える成分も入っているので、後からでも早めに飲んだ方が良いでしょう。
対策は?
とにかく、花粉を吸わないのが一番
自律神経が関係しているとはいえ、それをコントロールすることは出来ません。ずっと活動期間の交感神経だけでは、人間疲れて死んでしまうと思います。それでは元も子もありません。
となると、やはり対策としては、花粉を吸わないことが一番です。
花粉がたくさん飛んでいる時は、外に出ないことですね。
自律神経を安定させることに努める
風邪もそうですが、自律神経を安定させるには、規則正しい生活をすることです。夜更かしや朝寝坊、食事のタイミング、空腹、満腹、そしてストレスは、自律神経を乱して、症状を多発させます。
規則正しい生活であれば、交感神経と副交感神経の乱れは朝と晩だけになります。
身体が疲れていると、体が戦うための力が出せません。
交感神経を活用する
交感神経とは、自分が活動するときに働く神経ですが、何か運動していたり、仕事していたり、集中している時に出てきます。これは、例えばおしっこがしたいとか、気分が悪いなど、そういう生理現象を抑え、パワーが出せるように仕向けています。私も朝おしっこしたいなぁと思っていても、1日仕事で昼飯抜きで野良仕事をしていた時は、夕方まで我慢が出来ました。
そんなわけで、花粉症でだるい、やる気が出ないとうだうだしていると、余計症状がひどくなります。外には出なくても、何か行動して、活動することで、交感神経を働かせれば、症状が軽くなるかもしれません。
ただし、花粉が非常に飛んでいる時に外で頑張ると、確かにその時は大丈夫なのですが、後でひどい目にあいます。
また、交感神経を働かせることは、悩みやストレスを忘れさせることが出来る、いわゆるストレス解消となり、悩みを忘れられることにもなるので、何かに集中することは良いことだと思います。
雨の日は花粉は飛んでいない
私は、雨の日はマスクを外しています。花粉の症状は出ていますが、花粉が飛んでいないと思っているので、マスクはしません。結果、症状は変わらないのは確認しています。
最近の花粉症事情
飛散状況
最近の飛散量は落ち着いています。(少なめで推移しているということ)
定量的に測ることが難しく、また10年くらい前までは、測り方がバラバラだったので、数字て表現することは難しいのですが、飛散量が多いと、花粉症になる人が多いようです。
私のイメージでは、2月から暖かい日、風の強い日があると、一気に飛んでしまい、それからはだらだらと飛んでいるイメージです。寒さが続くと、4月頃に飛ぶこともありますが、今年2021年は、2/22、23に関東地方ではかなり飛びました。宇都宮の山で杉の木を見ましたが、もう緑色で花粉はほとんど飛んでいるので、あとはひと踏ん張り頑張れば、乗り切れるような気がします。
花粉は温かい風の強い日に一気に飛びますので、このタイミングに外出しなければ、そのシーズンはかなり楽になります。
去年は、飛散自体がかなり少なく、私もうまくすり抜けたようで、花粉症が治ったかも?と思う人も多いようです。
花粉症の薬
花粉症の薬もだいぶ進歩しています。第2世代抗ヒスタミン薬が出てから、眠気も少なく、症状が出てからでもかなり抑えられます。目薬も効き目が持続し、ついかいてしまう人も痒みをうまく止めてくれるので、最悪の事態にはならないでしょう。
私は、以前は耳鼻科で、抗ヒスタミンの飲み薬と、点鼻薬と点眼薬をもらっていました。
目はかいてしまって真っ赤なひどい目になって、かゆみが止まらなくなっていたので、市販のアルガードを愛用していました。特に効果の高いものが、痒みを止めてくれるので、重宝していました。
ただ、病院でもらった目薬は逆に痒みがひどくなり、特定の目薬でなければだめでした。
また、良い薬が出る前は、ステロイド注射や鼻づまり解消の点鼻薬があり、ステロイド注射は確かに薬を飲まなくても、1カ月以上は無症状でいられました。
鼻づまり解消点鼻薬は、悪魔の薬で、付けたときは一瞬で鼻が通り、天国のような気分になるのですが、使いすぎると数十分しか持続せず、かえって鼻詰まりが悪化します。
ただ、今でもセレスタミンという、ステロイドの入った飲み薬を所有していて、いざというときに使います。鼻水は止まりますが、強いのどの乾きと痛み、強烈な眠気に襲われます。
今では、第2世代の市販薬で十分症状が抑えられるため、花粉症の心配がある時に数日服用する程度で、乗り切れています。
花粉予防アイテム
目を洗うアイテムも売っていてよく使っていました。目がかゆくなるので、多少スッキリします。ただ、今は飲み薬で、目のかゆみも抑えられています。
マスクやメガネはした方がいいですね。今はコロナでみんなマスクしていますので、かなり外部からのウイルスやほこりから守られる、(軟弱な)体になったと思います。
それから甜茶やトマトジュース、ヨーグルト、飴など、様々な食品やアイテムが出ていましたが、気持ちの問題もあるかもしれませんが、今は聞かなくなりましたね。
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