下記のユーチューブ動画は、「ビチアモーレ」さんの、「お勧めタイヤ 使いやすいタイヤは?流行りのタイヤは?何故流行ってる?お話します。【BICIAMORE TV】」という動画です。
その中で気づいたことをお話しします。
8分ころから、「なぜ柔らかいタイヤが流行っているか」を説明しています。
何気にお勧めタイヤ5選の動画ながら、核心的なことを話しています。
それは、タイヤが柔らかい方が、段差を乗り越えたときに、減速しないということです。
感覚的には分かっていると思います。段差があれば、軽くジャンプして、段差を乗り越えます。衝撃が来ないようにする意味もありますが、スピードが落ちない効果もあります。
でも、タイヤを選ぶときは、カタログ上のスペックで、軽い方がいいとか、空気圧の規定値の上限付近の方がころがり抵抗が少ないと考えている人もいると思います。
プロでも流行りは、23Cから25Cへ移っていますが、その理由を明確に聞いたことがありませんでした。せいぜい、乗り心地がいい程度の答えでした。
それをはっきり、段差を乗り越える時は柔らかい方がスピードが落ちないという理由を、はっきり言っている説明を始めて聞きました。お店の説明でも、なかなか出てこないと思います。
タイヤの転がり抵抗、グリップ、重量、耐パンク性、耐久性とありますが、なかなか素人には、わかりづらいスペックです。途中でひび割れや糸が飛び出して最後まで使えなかったり、パンクばかりしていたら、耐久性が良くても最後まで使えません。カタログを見て、どれを選んでいいかわからなくなります。プロやレース上位者には重要なスペックですが、それ以外の人たちには、安心して乗れるタイヤで、乗り心地が良く、速く、長持ちさせることが出来る事が一番なのです。
柔らかいタイヤ、空気圧を下げたタイヤが、幸せになれる
上のブログで、なぜパンクするのか考えたときに、段差に乗り上げることを考えていました。
この時気付いた核心的なことが、
・空気圧が高いと、物が刺さりやすい
・空気圧が高いと、減速しやすい
ということです。
なぜそうなるのか、簡単に説明します。
空気圧が高いと、物が刺さりやすい
例えば、ビニール袋を膨らまして割ろうとしたとき、空気をパンパンに入れませんか?
手でたたいて割る時は、空気をいっぱいに入れないと割れません。
それと同じく、針で刺そうと思っても、空気があまり入っていない状態では、うまく刺さりません。
なぜなら、ビニール袋に対して、垂直に針が当たらず、逃げてしまうからです。
タイヤも空気圧を高くしてパンパンに硬くすると、小石や異物が刺さります。小石を踏むと、パチーンと弾きますよね。柔らかいと、逃げるので、タイヤに刺さらなければ、パンクしません。
空気圧が高いと、減速しやすい
ロードバイクが、段差を超える時、衝撃が来ます。その衝撃は、ロードバイクも身体も上に持ち上げる力が発生します。それはものすごい力になり、減速の原因になります。
人間ごとロードバイクを5㎜持ち上げてみましょう。前輪だけ持ち上げるにしても、けっこう力が必要です。小石は絶対につぶれないので、(それが100kgでも)いとも簡単に持ち上げてしまいます。でもそれは、自転車が進む力から分配されて、上にはじき返されていますので、その分推進力が減っています。減速に直結しているのです。
タイヤが柔らかければ、小石を乗り越える時、タイヤがつぶれます。ロードバイクと体をそのまままっすぐ進むので、余計な持ち上げる力に使われることなく、進み続けます。推進力が犠牲にならなくて済みます。
よく、段差を乗り越える時、体を浮かせて抜重します。(体重を抜きます) そうすると、ロードバイクだけ持ち上げられるので、大幅に跳ね返る力が減らせます。身体ごと70kgが持ち上げられるのか、ロードバイクだけ10kgが持ち上げられるかの違いです。
段差を乗り越えたときの減速は、計算できる
そういう理由で、タイヤの幅や硬さよりも、空気圧は低めにすることで、乗り心地は改善し、パンクにも強くなります。
プロでも23Cより25Cが選ばれるようになり、28Cの選手もいるようです。今はロードバイクが軽すぎて、規定値以下にもなる為、タイヤが多少重くても良いのかもしれません。(加速や登坂が不利にはなりますが)
今、障害物に乗り超えたときに、どの程度の衝撃、減速が起こるか、考えています。計算をいろいろしているのですが、時間もなくてまとめ切れていません。
そのうち、アップしたいと思います。
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