ロードバイクを始めると、先輩方が色々教えてくれます。また、ネットにも上達するコツなどが、たくさん載っています。
しかし、これらは誰にでも当てはまることではありません。レースをやらない人に、タバタ式のトレーニングをさせても、それを生かす場所はありません。
これは極端としても、ロードバイクをゆるポタ、サイクリング程度に考えている人に、特にこれらのことはしなくても良い(考えなくても良い)ということは、多々あります。
ロードバイクの常識かもしれませんが、庶民には非常識な事でもあります。
ただし、上達や、かっこよさを求めるのがロードバイクです。無駄とわかっていてもやってしまいます。
とりあえず、ロードバイクで、普段着でサイクリングする人にとって、大きなお世話だということを列挙してみました。
まぁ、大した話ではないので、ネタとしてみてください。
ハンドル落差
サドルを高くして、ハンドルを下げることは、空気抵抗を下げることに効果的ですが、スピードを出さない人にとっては、手や首が痛くなって拷問になります。
サドルは高くした方が、足に力を入れやすいのですが、気にしない人であれば、地面に足が付く程度でも良いかと思います。
速く走りたい人でも、体に筋肉が付いていないうちにあまりハンドルを下げても、効果がありません。
ポジションは、乗り方や筋力によって変わってくるので、その時その人に合った乗りやすい調整が良いでしょう。
高ケイデンス
高ケイデンスはプロならみんなやっていますが、やはり訓練が必要です。
1分間に60回転(60rpm)より低くなると、太ももが疲れますので、サイクリングには、60~80rpmが良いでしょう。
車のエンジンでも、高回転の方が馬力が出ますが、フリクションロスが発生しています。要するに、動かしすぎて、燃費が悪くなります。
慣れない人は、無理に高ケイデンスにしなくても良いと思います。
下ハンドル
ローディなら知っていますが、下ハンドルはあまり持ちません。サイクリングであれば、向かい風の時くらいです。
良くダウンヒル(下り)は下ハンドルを持てと初心者に教える人がいますが、逆に危険です。
ブレーキは軽く握れるようになりますが、それ以外の操縦性をすべて犠牲にしています。要するに危険です。
頭を下げるので、視界が悪くなります。体が動かしづらいので、ハンドリングが鈍くなります。何より初心者は、この姿勢に慣れていないので、下りのスピードが乗ったカーブでは、最悪の事態を招きかねません。私は反対派です。
固いサドル
お尻が痛くなります。レーシングパンツのパッド付を履いても、痛いです。
なぜ固いサドルを使うかというと、上半身を固定しやすくなるので、上半身の無駄なブレが無くなり、ペダリングがしやすくなります。しかし、これは体幹が出来ている人の話です。
のんびり走る人であれば、柔らかいサドルが良いでしょう。
前乗り
前乗りとは、サドルを前方に動かして、前よりに座ることです。
クランクの軸の上に近づくので、足を下ろしやすく、力が入りやすくなります。
逆に、筋肉を使いすぎて、すぐに疲れてしまいます。
のんびりサイクリング派には、後ろよりに座って、力を入れずにスピードを出せるようにした方が、長距離が走りやすくなります。
ビンディング
確かにビンディングペダルにすると、力を入れるヒルクライムなどは、楽になります。効率は、ビンディングを付けているときを10とすると、外して8ぐらいの力になります。
ただ、効率を求めない、ちょっと乗る程度であれば、ビンディングペダルが無くても問題ありません。
ビンディングは、立ちごけの原因になりますし、信号などの多い道では、足首を何度もひねるので、足を痛めます。
私も100km程度であれば、サンダルで走ったこともあります。
サイクルジャージ
ロードバイクの敵は空気抵抗です。
サイクルジャージは、普通の衣服と違って、ひらひらせず、空気抵抗をかなり減らし、巡行走行を楽にします。
しかし、ロードバイクを降りると、全身タイツのような、ピチピチな服装です。デザインも派手です。(まぁ、乗ってても派手ですが)
これでお店に入ったり、電車に乗ったりするんですよ。不思議でしょ?でも慣れます。(^^)
高剛性・エアロフレーム
エアロフレームやレース用フレームなどですが、固いフレームは、漕ぐのに力がいります。
筋肉が無いと、ひざを痛めたりします。
筋肉があっても、太ももなどのパワーのある筋肉(速筋)が早く疲れてしまうので、最後までパワーがもちません。
ロングライドなどは、その用途に合ったフレームもあります。身体にやさしいフレームもあるということです。
でも、エアロフレームはかっこいいんですよね。
ディープホイール
カーボンディープリムホイールは、外周部分が重くなっているため、加速や減速に力が必要です。
走り出してしまえば、慣性で回り続けるので楽なのですが、発進で足を痛めたり、疲れやすくなったりします。
カーボンなので、軽いことは軽いのですが、ディープリムの効果が出るのは、35km/hからとも言われています。それだけのスピードを出し続ける場所があるのでしょうか?
でも、かっこいいんですよね。
エアロヘルメット
エアロヘルメットは、平坦のタイムトライアルやトライアスロンで良く使用されます。
魚のような、後ろの長いヘルメットもありますが、普通のヘルメットで穴の少ないものもあります。
空気抵抗を減らすように作られているので、通気口が少なくなっており、夏は暑いということです。
また、重量も少し重いので、首が疲れます。
プロでは、タイムトライアルでは使われています。一般でも一時期、カブトのR1が流行って、レースでは結構使われていましたが、最近は見ませんね。
チューブレスタイヤ、チューブラータイヤ
私は使ったことはありませんが、なかなか扱いが難しいようです。
クリンチャー(チューブ入り)タイヤは、パンクしやすいですが、チューブを交換したり、パッチで直せます。比較的簡単に直せるので、タイヤ交換もコツがわかれば誰でもできます。
しかし、チューブレスやチューブラーは大変なようです。
基本、パンクしても(穴が開いても)ふさぐようにシーラントを入れますが、いざ破れてしまうと、交換は接着剤をはがしたり、うまくはまらなかったりと、苦労しているようです。
ただ、レースしている人は、クリンチャーを使わない人も結構いるので、それなりのメリットはあると思われます。
ロードバイク
ロードバイク自体が、ストイックですから、これらのことを並べても50歩100歩でしょう。
レースとは対照的にゆるポタやサイクリングの装備や機材はありますが、自分で漕いで、暑さ寒さに耐えなければならないのですから。
ロードバイクのあとに、グラベルロードやマウンテンバイクへ行く人もいます。
しかし今は、ロードバイクのカッコよさを極めるか、我が道を行くのか?は、あなた次第です。
コメント
流石に地面に足がつく高さはおかしくない?
関節痛めると思う。
ポジション調整は大事ですね。
人それぞれなので、振り幅という意味です。