まえばし赤城山ヒルクライム大会に出走しました。前年に引き続き、2回目になります。
出場は結構悩みました。去年はいい感じにトレーニングして体を仕上げることが出来たのですが、今年は春にハルヒル、富士ヒルに出走し、思ったようにタイムが上がりませんでした。
しかし、ヒルクライムレースは一種のお祭り。仲間とワイワイ参加することに、楽しさも感じられます。この春の別のヒルクライム大会ではタイム更新が出来ず、さらに練習も思うようにいかなくなってきたので、タイム度外視で参加を決めました。
そんな面白みのない内容ですが、いろいろあって楽しめたかなと思います。
レースレポート
まず、今年から大会の会場が変わりました。今までは前橋市北部運動場だったのですが、新しく出来た道の駅まえばし赤城になりました。その代わり、前会場が駐車場になりました。
道の駅までは5km程度なので、ちょうど良いウォーミングアップになります。(ウォーミングアップしない派)
今回もチームの人の車に乗せてきてもらったのと、もう一人の3人で前泊し、さらにもう一人の人とは現地集合で、チームからは4人の参加になります。実はもう二人チームの人が参加予定で全員揃う予定でしたが、二人とも落車骨折してDNSしています。
今回はリラックス感が半端なく、スタート前に写真撮影をかなり楽しんでました。なんか、サイクリングイベントに来たようです。こうなると、走行中の感想は、ほぼ無いと思います。
リラックスのままスタート。
当初のコースは、道の駅を出発して、広い道に出てすぐスタートして、平たん路を4kmほど走り、今までのコースの途中の交差点を左折で入る予定でした。しかし、直前のこの交差点を左折後にスタートが変更となりました。そのため、距離が22.6kmから18.6kmに短縮されました。
去年までより距離が延びたと思っていたら、今度は短縮です。私としては、歓迎ですが。
しかし、実際に走ってみて、このコース変更はやむを得ず、変えなければ大変なことになっていたかと思いました。
コース変更前のスタート直後の平坦4kmは危険
まず平坦4kmですが、ここもタイム計測区間になるので、みんな全力で走ることになります。
登り勾配のヒルクライムであれば、スピードもあまり出ず、実力差でそれなりにばらけていきます。
しかし、平坦では、多少遅くても集団の後ろについていけます。このレースはウェーブごとにスタートしますが、およそ100人またはそれ以上が一斉にスタートします。普通のロードレースであればこのくらいの人数は普通ですが、ヒルクライムに参加する人はみんな集団走行に慣れているわけではなく、コースを下見に来ない人もいます。遅い人が左によって速い人が右から抜かすにしろ、さらに遅い人やさらに速い人も一緒にスタートとなると、道が詰まる可能性があります。タイムを計測しているのですから、人に詰まっての減速は極力避けたいのが心情です。また、平坦で集団に付いていくことがタイム短縮につながるので、みんなが極力集団走行をしたくなります。
そうなると、この4kmの平坦路で事故の可能性が高まると思います。ロードレースでも落車が珍しくない昨今、ヒルクライムレースで、平坦の実力差バラバラの集団が一斉にスタートし、ロードレースをさせられることになります。
ロードレースであれば、順位が問題になるので、集団のペースが遅くても良い位置であれば無理に抜かしませんが、タイムレースである以上、自分のペースより遅い集団がいれば、先に行かなければなりません。
スタートが登りで、ある程度ばらけてからの平坦なら良いとは思いますが、スタートから平坦なので、危険であると思います。
そんなことを考えながら、チームメイトとこの4kmの平坦を走っていました。
そして、いよいよ交差点が見えていきました。
交差点を左折するには減速が必要のように思います。平坦で速い人なら40km/h程度で入っていくと思います。私の考えでは、事前に交差点があるので、わかっていれば(ロードレースに出たことがある人ならば)ちゃんと減速して、自分のラインを守って走り抜けられると思います。しかし、これはヒルクライムレースなので、そんなことを考えていない人もいるかと思います。アウトインアウトで回れば速く抜けられるので、隙あらばインに入ってくる人もいるかと思いますし、わからず高速でオーバーランする人もいるかもしれません。また、交差点でも、90度よりちょっときつい角度になっていますので、広い交差点なのですが、集団で入った場合は注意が必要だと思います。
何にせよ、予期せぬ事態が起こりそうなので、コース変更はやむを得なかったのかなと思います。
長いパレードランのあとのスタートライン
さてレースの方ですが、交差点を左折すると勾配が始まり、直に計測スタート地点になりました。
私ともう一人のU氏はしばらく一緒に走っていました。Y氏は速いので、先に行きました。
赤ヒルも沿道の声援が多いので、私たちはいちいち応えていました。タイムで勝負していないので、それくらいしかできません。U氏はベテランの女性に、投げキスなどをして遊んでいました。
しかし、緩斜面も終わってくると、私は足がいっぱいになり、U氏とはだんだん離れていきました。挨拶返しは欠かさないまま、ゆっくりと一人旅が始まりました。
春の大会では、腰の痛みで途中から強い力で踏めなくなり、パワーを落として登らざるをえませんでした。練習でいろいろ試してみたのですが、そのうち膝の痛みが出るようになり、ある程度斜度がきつくなると、どうしても腰やひざの関節に痛みとは言わないまでも、違和感がありました。パワーを落とすと痛みは和らぐ為、関節がパワーに耐えられなくなってきたのかな?と思います。
今回は、試しに痛み止めを飲んでみました。そしてそれほどパワーを出さず、腰を大事にする走りに徹しました。そのため、パワーは今までの大会ほど出ません。おかげで姫百合駐車場までは痛みらしい痛みは出ずに上ることは出来ました。しかし、なんか腰が石のように固くなり、感覚がなくなったような感じになりました。痛くはないけど、重くなって力も入れられない状態です。まぁ、私は年齢的なものだと思っているので、これ以上は対策出来ず、どうしようもないと思っています。
今回は初めからパワーを落としたペースメイクで淡々と上りました。ラストスパートも計算通りでペースを上げられ、最後の直線は心臓が飛び出すくらいの全開スプリントで、バテている人をごぼう抜き出来ました。最後の直線だけなら、去年と同じタイムが出せました。
全体的には力は出し切れたので、満足です。
ゴール後はいっしょに走った人達と合流し、健闘を称えあえました。
ゴール地点にある売店で、参加賞としてもらった500円券でお饅頭とコーヒーを買いました。他の人も、ソフトクリームを買っていました。ゴール後に何か食べたりするのも楽しみの一つです。ソフトクリームを食べている人がいる通り、ゴール付近の気温は低くなく、快適でした。半袖短パンで十分過ごせました。前日は雨が降りましたが、この日は晴れていて、気温もちょうど良かったです。
下山後の会場も道の駅まえばし赤城になります。新しく出来た道の駅なので、お客さんもたくさんいますが、その中に混じって、ヒルクライム参加者がたくさんいますので、違和感があります。
ロードバイクグッズのお店も少し出ており、もらっていた1000円券でBMCのボトルを買いました。ただ、お店は出ていましたが、食事ができるところは道の駅の施設で、一般の人がたくさんいる中で、なかなか食べることは出来ませんでした。今までであれば、お弁当のような売店も出ていたのですが、そういうものは施設内にあるコンビニくらいで、買って食べるようなところはありませんでした。
そんなわけで、車で移動して市内の中華料理屋で食べました。
大会参加の感想
今回のタイムは、距離が短縮になったので一概に比較できませんが、それを考えなくてもだいぶ遅くなっています。去年ほぼ同タイムだったチームメイトやライバル(と思っていた人たち)に対しても、8分くらい差が付き、完敗です。
ただ、ストラバでは3分程度の遅れであり、出力も去年の10W落ちくらいなので、それほど悲観するものではありませんでした。(ライバルたちが強くなった)
このイベントを楽しむために、数カ月前から計画を立て、仲間と相談し、前日移動から観光や買い物、準備、雰囲気を楽しみ、大会当日もお祭り気分で写真を撮ったり、終わった後も館林に観光に行ったりと、レースタイムや順位以外にも楽しいことはたくさんあります。おそらく、大会に参加している半分の人は、このような感じで参加していると思います。レースの参加年齢の高さもあると思います。
普段生活している中では、ゲームをしたり、お酒を飲んで日々息抜きをしていますが、それだけではこのような充実感や仲間との交流はありません。ロードバイクは良い趣味であり、青春もできると思います。
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