ロードバイクに乗ると、わからないことがたくさんありますね。そんなときは、ネットで調べたり、諸先輩方の言うことを聞くのが近道です。
しかし、すべてが正しいことでしょうか?
または、自分のやろうとしていることとあっているでしょうか?
私が見ていて、んっ?となったことがありました。
サイクリングしているのに、レース用のジェルでカロリー補給していました。問題はありませんが、もっとお安い食べ物でもよいでしょう。
寒い冬の夜明け前から、集まって「寒い!」と言いながら、トレーニングしています。忙しい中、仕事前や車が走っていない時に頑張りたいならわかりますが、体が動かない早朝より、暖かくなって、路面も良く見える昼間に練習した方がいいんじゃないかな?
なんて思っていました。
そんなことからみんな、先人たちの意見を取り違えているんじゃないか?と思い、考えてみました。
いや、別にその人の自由ですから、いいんですよ。問題ありません。
特に機材なんかは、完全にその人の趣味ですから。
機材についても書きましたが、気にしないでください。屁理屈みたいなものですから。
お遊びと思って、読んでみてください。
一応、レベル分けしてあります。レベルの低い人こそ、ガチ勢やレーサーと同じことをする必要はない、という内容です。
ロードバイク乗り目的別レベル
Level1:サイクリング、~20km
Level2:ポタリング、~50km
Level3:ロングライド、トレーニング、100km前後
Level∞:レース、ブルベ
(Level1は全部が対象。Level3の人はLevel1,2は無視)
Level1
ロードバイクには、ぴっちりレーパン
レーパン(レーシングパンツ)の目的は、パッドで硬いサドルからお尻を守る。空気抵抗を減らすということです。
お尻が痛くなるほど長く乗らない人や、サドルが柔らかい場合や、空気抵抗が気になるほどスピードを出さない人なら、レーパンを履く必要はありません。
ちょっと恥ずかしいなら、レーパンの上に、短パンを履いても良いでしょう。(短パンを履いても、私は空気抵抗は気になりません)
さすがに、裾のある長ズボンは空気抵抗もありますが、チェーンへの巻き込みや汚れ防止などを注意した方が良いでしょう。
体にぴったりサイクルジャージ
サイクルジャージの目的は、空気抵抗を減らす、汗を逃がすなどです。
レーパン同様、空気抵抗が気にならないスピードで走っている、汗をかかない程度に漕いでいるのであれば、必要ありません。
また、汗を乾燥させやすい機能もあります。汗冷え防止のためです。これも、汗をかいてすぐ家に帰って着替えられるのであれば、問題ありません。
ジャンバーやウインドブレーカーは、空気抵抗も増えますが、バタバタといううるさい音が気になります。
リュックは邪魔
ロードバイクは収納がありません。ガチの人でも使ってよい収納は、サドルバッグとツールケース、そしてサイクルジャージのバックポケットです。
しかし、あまり持つと重くなるのが気になりますが、レース、ヒルクライム、ロングライド、タイムトライアル以外であれば、重さを気にする必要はあまりないと思います。
荷物が多くなる、買い物をして持って帰りたいものがある場合は、リュックサック、バックパックが一番いいです。変に大容量サドルバッグやフレームバッグなどを付けてもあまり入らず、中途半端です。
夏は背中が汗ばむのが難点です。
水分補給はボトルで
ボトルで水分補給は、ロードバイクでは当たり前ですが、走行中に片手で飲めるようになっており、レースなどでは必要不可欠です。
しかし、サイクリングでは、止まって飲めばよいだけの話で、ペットボトルのスポーツドリンクなどで十分です。
ボトルは、簡素な作りなので、漏れることもあり、最後まで飲めなかったりします。
保温、保冷機能があるものもありますが、中途半端なので、専用のステンレスボトル(水筒)の方が、重いですが機能は満足させます。
目立つように、ライト・リアライトを点滅
ライトを点滅させている人がいますが、道交法では点灯が基本です。フロントライトは夜、点滅では見づらいので、やる人は少ないですが、リアの赤い尾灯も点灯です。点滅させると、道路交通法上では、ライトにはなりません。
ローディの身に着ける収納はサコッシュだけ
最近はサコッシュをあまり見ませんね。サイクリストの荷物入れや景品としてよく使われていましたが、入る量も少なく、背中に回しておいても、前に来てしまったり、非常に邪魔です。もともとは、プロがレース中に補給入れとしてもらい、バックポケットに入れたら捨てるものです。目的からして、長時間持つものではありません。
Level2
ペダルはビンディング
一概にビンディングは、いらないとは言いませんが、付け外しがとても面倒なので、信号が多い道路などではない方が良いです。
ビンディングは引き足が使えたり、シューズのずれが無くて効率が上がります。私の感覚では、ビンディングでペダリングする効率を100とすると、平坦基調では90、ヒルクライムでは50くらいに効率が悪くなると思います。ヒルクライムが無いところで、私も100kmビンディング無しで走りました。(クランクが0時6時の時の、横スライドで力が入れられませんでしたが)
8速より11速。11速より12速
段数が多ければ何がいいかというと、自分のケイデンスに合ったギアが見つかるということです。同じスピードで走り続けるのであれば、ベストなギア比で走ればいいのですが、スピードや路面は常に変化しています。
上級コンポはシフトの精度は上がりますが、スピードが速くなるわけではありません。8速でも11速でも、速い人は速いです。
補給食は、すぐエネルギーになる糖質・ジェル
ローディの補給食はジェルや糖質の多い羊羹などです。それは、すぐにエネルギーに変わりやすく、胃の負担も少ないからです。しかし、そんな極限な状態で走っているのは、レースかトレーニングの時です。ポタリングでは、十分胃の方にも血液が回ります。
3時間も走っていれば、1000kcalほど消費してしまいますので、ジェルだけでは、10個も食べる必要があります。飽きるし、コスパは良くありません。
いろいろな意味で、食べなれているもの、消化の良い物を選んだ方が良いですが、ある程度脂質も入っていた方が、腹持ちも良く、血糖値の乱高下も少ないです。
ライドの途中にパンを食べる人もいます。パンは脂質が多いですが、バランスはとても良く、高カロリーなのに食べやすいです。(脂質が悪いのではなく、食べ過ぎると脂肪になるのは、糖質も同じです。運動していれば、糖質も脂質もエネルギーとして消費されます)
私は、ホイップクリームのデニッシュなんかをよく食べます。さすがに、唐揚げを食べたときは、胃がもたれました。
インナーはコンプレッション
サイクルジャージもそうですが、体にぴったりの方が空気抵抗が少なく、加圧されたものの方が、血流が良いとされています。しかし、のんびり走るのであれば、空気抵抗も、筋肉の血流も関係ありません。
常にきつい感覚があるので、嫌な人もいるでしょう。
レーパンはノーパンで履くもの
レーパンの下にパンツを履くか?という問題があります。私は履いても良いと思います。レーパンはパンツと同じ下着として履けるものであり、お尻に密着して、サドルとのずれを緩衝してくれる機能があると言われています。
ただ、レーパンのパッドも肌に合わない物もありますし、普通の下着の方が肌に合う場合もありますので、体に合えばよいと思います。要するに、乗っていて、お尻の皮膚が擦れなければよいのです。
(レーパンも汗をかいてくると、お尻が痛くなるものもあるので、自分に合うものを探さなければなりません)
下ハンドル持って、前傾姿勢
ハンドルを下げると前傾姿勢になり、かっこよくなります。
しかし、手の方に体重がかかってしまい、手が痛くなります。また、顔を上げるので、首や肩が痛くなります。
自分のレベルに合わせて、体が痛くない程度にハンドルは上げておいた方が良いでしょう。
サドルは硬くなければだめ
硬いサドルであれば、体軸のブレが少なくなるので、ペダリング効率が良くなりますが、長時間乗ると、お尻が痛くなります。柔らかすぎるのも問題ですが、1時間乗って痛くなるようなサドルはやめておいた方が良いでしょう。
ディープリムは、超高速巡行で効果あり
ディープリムはとてもかっこよく、たくさんの人が付けています。ただ、機能としては、35km/h以上で、空気抵抗に差が出て巡行が楽になります。
しかし、カーボンは割れやすかったり、リムブレーキが効きづらかったりします。35km/h以上と言っても、グループの後ろを走っていたら、あまり意味がありません。単走か先頭で35km/h出さなければなりません。
ポジション、クリートはベストな位置で
理想のポジション、理想のペダリングはありますが、それは効率が良いだけで、ずっとその姿勢では、疲れてしまいます。
プロでも、先頭や一人逃げの時は、最も効率の良い走り方をしますが、集団の中後方にいる選手は違う姿勢で体を休めています。いざというときに効率の良い筋肉を取っておいているのです。
要するに、引き出しを多くしておき、いろいろな漕ぎ方や筋肉の使い方を覚えて、全身を使って一カ所を疲れさせないようにします。
そのため、ベストなポジションはありません。ペダリングも一種類ではありません。
シマノのクリートも、赤でなければうまくないような風潮がありますが、プロでも黄色を使っていますし、赤を使っていない人はたくさんいます。
冬、雨のウェアは、ロードバイク専用で
寒い時などの重ね着は、ロードバイク乗りに特化したものが機能的に優れていますが、非常に高価です。主な機能は空気抵抗と汗の処理です。ただし、冬の寒さの中では、ウェアの空気抵抗や動きやすさは無意味なほど体は動かなくなります。
それらに加え、走っている時はちょうど良くても、止まっていて、寒い外にずっといる時は、非常に頼りないものです。
観光メインのポタリングなどでは、ダウンジャケットなどの暖かくて軽いものを、リュックに入れて行く方が、良いと思います。
または、ポタリングで、汗をかくほどの強度は無いので、普通に暖かい上着を着て、なるべく汗をかかないスピードで走るように調整をしてもなんとかなります。
Level3
お腹が圧迫されない、ビブ一択
肩ひも付きのレーシングパンツは、ウエストにゴムが無いため、お腹を押さえずに楽だと言われています。しかし、トイレなどの脱ぎ着が大変です。レースなら良いですが、それ以外ではあまり必要ないと考えます。肩ひも無くても、レーパンは落ちませんし、お腹がきついとは感じません。逆にビブの方がお腹が涼しく冷えやすい感じがします。
ローディの朝は早い
なぜかローディの朝は早いです。確かにレースは朝早い時もあるので、家を出るのが真っ暗なことは多いです。しかし、練習は別に何時でもよいのですが、冬の朝は一番寒い時間帯です。寒さは筋肉や心臓にも負担がかかっています。歳をとるとわかりますが、わざわざ寒い時に出て行かないで、昼間の暖かい時間帯に走った方が、体に良いです。
すね毛を剃るのはエチケット
すね毛はプロでも剃らない人はいますので、エチケット的な扱いかと思います。気になるなら剃る、気にならないなら剃らないで良いでしょう。
DURA-ACEが一番
DURA-ACEは、レース用なので、みんな憧れて使います。確かに剛性も高く、軽く、精度も良く、抵抗も少ないので速く走れます。
ただ、剛性が高いということは、足腰が鍛えられていないと、すぐに疲労してしまいますし、ロングライドでの影響が心配になります。
また、せっかく買っても、故障やぶつけて壊れることはあります。その時の修理費も高くなります。プロはスポンサーから支給されるので、壊れてもすぐ交換してもらえます。
でも、プロと同じものが使えるのは、ロードバイクの魅力なのかもしれません。
逆にやらなければいけないこと
機材のメンテナンス
清掃
注油
空気入れ
汗対策
おしり対策
手袋
ヘルメット
安全装置(反射板、ベル、ライト)
交通安全
けが防止
トラブル対応パンク修理輪行
このことは、初心者であっても、きちんとしていなければなりません。
メンテナンスを怠ると、性能も低下しますし、乗った先で故障するかもしれません。
出先でパンクや故障をした時は、自分で直さなければなりませんので、簡単なパンク修理くらいは出来るようにしておき、自走出来ない時は輪行で帰れるようにしておくか、誰かに迎えに来てもらか、ロードバイク専用のロードサービスに加入しておかなければなりません。
交通安全は、当然であり、周りに目配せ、気配りが重要です。
また、自分の実力以上の走りは危険です。スピードを出すことが、一番の危険です。何km/h以下なら良いという基準ではなく、狭い道、カーブ、直線での障害物などの事故は、すべてスピードが原因です。命と引き換えに、スピードを出すほど、人の命は軽くありません。
ロードバイクを極めたければ、どんどん取り入れる
ただし、ロードバイクに はまってしまうと、どんどんレベルが上がっていき、無駄だと思っていたことが、全部重要になってきます。
ロードバイクを趣味にされる方は、ネットの情報をどんどん仕入れて、ガチなローディへと変身していってください。
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