25Cから初28C。「ハッチンソンブラックバードレーシングラボ」タイヤを使用した感想。安定重視にした結果は?

パーツ
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HUTCHINSON BLACKBIRD RACING LAB 28C という、クリンチャータイヤを購入し、ロードバイクに装着しました。数か月乗ったので、購入動機や乗った感想となります。

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購入の動機

購入のきっかけは、ヒルクライム用(アジリストライト)とは別に一般走行用にコンチネンタルGP5000を付けていましたが、サイドカットに弱くチューブが飛び出してきたので買い換えました。
ヒルクライムでは、タイヤは軽ければ軽いほどいいのですが、そのために普通の走行がかなり犠牲になります。レースもあまりやらなくなるため、一般走行では、平坦や下り、コーナーやブレーキで安定することを重視し、タイヤを探しました。

候補としては、アジリストの28Cあたりなのですが、じてんしゃ屋さんに行くと、値段も手ごろで意外と軽いハッチンソンを紹介してくれました。
グレードは安くて重いものは転がり抵抗が大きいので、一応一番上のグレードを選びました。サイズも25Cと悩みましたが、違いを明確にしたいため、28Cにしました。

実は購入の際、心配なことがあり、今まで25Cまでしか使ったことがなかったので、28Cがフレームと干渉しないか?ということです。今まで付けていたGP5000も25Cなのですが、ホイールをカンパニョーロゾンダ(ワイドリム)に付けたところ、実測27mmくらいであったため、28Cと言いつつ、30mmを超えるのではないか?と心配しました。
悩みましたが、勢いで購入して付けてみると、無事クリアランスは確保されました。実測でも28mmと基準値だったので、ホイールとの相性や設計もあると思いますが、問題なくてよかったです。

タイヤのスペック

まず、ハッチンソンというメーカーすら知りませんでしたが、フランスの老舗メーカーで、1853年創業で、1890年から自転車タイヤを作っているそうです。
その中でもブラックバードレーシングラボは、レースのために作られたトップモデルです。チューブレスレディと、クリンチャーがありますが、レースはチューブレスレディのほうだと思います。ホームページの詳細もチューブレスレディの説明だけで、クリンチャーのほうは詳しく書かれていませんが、同じ名前が使用されています。
性能的には、転がり抵抗を軽減し、4000㎞の高耐久性、高グリップ力、そして軽量をうたい文句にしています。

重量は、私が購入した28Cクリンチャーで245gとかなり軽い気がします。その下の26Cで225gです。

Hutchinson – 株式会社ポディウム
Hutchinson – 株式会社ポディウム

実走してみた感想

良い点から書いていきますが、乗り心地がいいです。
平坦でも振動が少なく、多少の荒れた路面であれば気にせず走れます。軽量タイヤでは少しの段差や荒れている路面でも気を使いますので、安心感があります。

それから、ハイスピードの安定性です。主に下りですが、スピードが上がると軽量タイヤでは路面の影響で意図せぬ方向に動いたりグリップを失う(跳ねる)などの挙動を示しますが、それが少なくなるおかげでスピードを上げることができます。今まで、怖くて50km/h出すのがやっとでしたが、60km/h近く出すことができるようになりました。

それ以外に、コーナリングのグリップが良いです。これも含めて下りは速くなります。
それから、重さのせいもありますが、巡行が楽です。一定のスピードで走り続けることが楽になります。
安定性のせいもあり、ブレーキの利きや安定感もわずかに上がりました。
転がり抵抗は問題ないと思います。安いタイヤでは、わずかに減速が早い気がしますが、それはないです。

悪い点ですが、重さのせいかもしれませんが、加速で力が必要になります。走り初めでスピードに乗せるまで、わずかながらも力を使います。平坦やサイクリングロードなど信号の少ないところでは影響は少ないですが、ロングライドになると後半疲労につながってきます。ストップアンドゴーとアップダウンで加速減速は知らないうちに相当な回数を行っていますので、足の疲れが出るようになります。

そのため、上りにも弱いです。やはり軽量タイヤに比べて上りはスピードが上がらず疲れます。タイムを気にする人には不向きだと思います。(私は上りのタイム計測はやめています)

ブラックバード・レーシング・ラボ – 株式会社ポディウム
ブラックバード・レーシング・ラボ – 株式会社ポディウム

トータルでの評価。28Cは人を選ぶ?

トータルの評価では、普段乗りにはちょうど良いと思います。パワーのある人であれば、レースでも使えると思います。
安定性が上がるというのは、安全にもつながります。下りもスピードが出せるというよりは、スピードを出さずにコントロールしやすくなるので、安全に下れるようになります。(軽量タイヤでは、下りで急に荒れた路面が現れると、ブレーキが間に合わないこともあります)

28Cをチョイスしたことに関しては難しいのですが、私は25Cでもよかった気がします。発進やわずかでものぼりであれば、足への負担が増えます。ロングライドになれば、それが蓄積されて足が終わります。
その代わり、乗り心地が良くなるので、上半身や手のひらへの負担が減ります。ロングライドをして足が終わる人は軽いタイヤ、手や上半身が痛くなる人は重いタイヤを選ぶという方法もあります。
ただ、25Cでも20g軽くなる程度です。これはチューブを軽量なものを使うことで、40~60g減りますので、28Cタイヤに軽量チューブの方がパンクのしづらさと安定性と軽量化ができると思います。
また、重さだけではなく、28Cの方が設置面積が増えて抵抗になっている気がします。この辺で好みや目的に合わせるのも手です。

世界のプロレーサーは28Cが主流です。安定性が増すということは、スピードが出せるということで、レースには向いていると思います。ただ、ゴリゴリの筋肉のついた足を持つ人たちですので、我々と一緒にはできません。あの足があるからこそ、踏めるとも思えます。
なぜ安物のロードバイクがダメかというと、スピードを出したときの安定感や品質に問題があるからです。その辺をサイクリングするには何の問題もありません。レース用のロードバイクは、90~100km/hでもブレーキも含めて品質が担保されていると考えられます。私もエントリーモデルのロードバイクに乗っていましたが、40km/h以上ではいろいろな負荷が増えていき、それ以上のスピードを出すことが難しかったです。

それから、28Cにすると、空気圧が減らせるとよく聞きますが、私は減らすことはできないと思います。エアボリュームは増えますが、空気圧を減らしてもつぶれやすくなるだけだと思います。同じ(高い)空気圧でも、28Cの方がつぶれる量が多いので、クッション性が高いのだと思います。チューブレスや28Cにレースで乗っている人の話を聞いても、エア圧は6.3~6.5barくらいだと思います。

目的である下りの安定性は実感できました。今までは下りは怖かったですから。
いろいろ書きましたが、この程度の差であれば慣れの方が重要になります。慣れてくるというより、重いタイヤやロードバイクで走っていれば、それなりの筋力が付きますし、ロングやレースもこなせるのかな?と思います。今は28Cから30C以上も対応できるバイクもありますので、28Cは十分使いこなせるのではないかと思います。

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