日々の脂肪の増減は微々たるものだから、毎日量っても意味がない。ダイエットは一日にしてならずじゃ

ダイエットをするなら、毎日体重計に乗ろう！という人もいます。しかし、私がダイエットをしている時に感じたのは、「毎日量るのは、意味がない」ということです。
1日の体重変化でも書きましたが、人は食べたり出したりしながら、常に体重変化をしています。特に食べ物は、水分を多く含んでいるので、1回1kg増えても珍しくありません。

それなら食べる前に、朝すっきりしたときに測ればいいんじゃない？と思いますが、そうではありません。
前日に食べたものも関係しますし、特に筋トレ後は体重が多く増加します。
運動や体調の変化で体重は大きく変わりますが、実は日々の脂肪の増減は、体重計では測れないほど微々たるものなのです。

脂肪は急には増えない
数十gの脂肪の増加を把握することは無理
水分量の変化に隠れてしまう
運動後は体重増加が当たり前
生命活動においても変動する
測定は週に1回か、月に1回

脂肪は急には増えない

まず、毎日体重に乗って、昨日より500g増えたとします。しかし、それは脂肪ではありません。そんな急に脂肪を付けるほど、人間の能力は高くありません。脂肪細胞の限界もありますが、急に増えることもないでしょう。

詳しい資料を見つけることは出来ませんでしたが、普通の生活をしている人は、多くても1日100g程度しか付かないと考えています。100gの脂肪を付けるには、動いた量を差し引いて、さらに900kcal余分に食事をとらなければなりません。（脂質1g＝9kcal）
毎日動かず、暴飲暴食していれば、簡単に取れる数字ですが、それでも1カ月で何十kgも太る人は、普通ではありません。

数十gの脂肪の増加を把握することは無理

今は50g単位の体重計や高性能な体組成計もありますが、体脂肪量を正確に測れるものはありません。先に述べたように、1日の脂肪量の変化は、数十gです。特にダイエットをしていて、食事に気を使っている人は、そうそう増えるものではありません。逆に減る量も微々たるものです。

体脂肪量も、体調や体水分量や筋肉量の変化で変動してしまうので、正確な値を知ることは出来ないでしょう。CTスキャンで、体の断面を見てもらって計算する方法もありますが、頻繁に出来るものではありません。

水分量の変化に隠れてしまう

人間が生命として生きるには、多くの水を取り入れ、いらない物と一緒に出すことが必要です。そのため、1日に水を約2.5L取っていると言われています。その2.5kgの出入りの中で、脂肪の数十gの変化を見つけることは、とても困難です。

脂肪が増えてしまったのか？順調にダイエットが進んでいるかは、あなたの食事と運動の記録から判断するしかないのです。

運動後は体重増加が当たり前

ダイエットは、食事制限と運動です。
私は、筋トレによる短時間ダイエットを勧めています。それは、筋トレ中と筋トレ後の筋肉修復に、エネルギー消費効果があるからです。

有酸素運動では、筋肉内のエネルギーを使用した分が、消費カロリーとなりますが、筋トレではそのあとに、筋肉修復に対して、カロリーを消費していきます。

この時起こる体の変化ですが、体重が増えます。推測ですが、筋トレでは筋繊維を破壊し、筋肉内のエネルギーを消費してしまうので、エネルギーの補充と修復の作業が必要となります。糖質、脂質、たんぱく質を集め、さらにはその動きを支える水分も蓄えていると思います。
そのため、激しい運動をした翌日などには、体重が増えます。それが0.5～1kg程度増えているのが、経験からわかりました。また、体脂肪率もめちゃくちゃな値が出てきます。体組成計の使い方でも、お風呂や運動の後は、値が変わってしまうと書かれています。

よく、筋肉は脂肪より重いと言われますが、それとは別の話です。また、筋肉で重くなることは問題ありません。ダイエットは体重を減らすのではなく、脂肪を減らすことが目的だからです。
毎日計っても、脂肪の増減は分からないとは、こういうことです。

生命活動においても変動する

風邪をひくと、体重が減ります。しかし、これはダイエットにはなっていません。
減っているのは、筋肉内のエネルギーと水分です。
食欲も減ってくるので補充が追い付かず、体重が減っているのです。身体は、食べ物の消化吸収より、体内に蓄えられている使いやすい筋肉内のグリコーゲンを使って、頑張って戦っているからです。
よって、脂肪は減っていないので、しっかり体重を戻し、体力や抵抗力も戻していかなければなりませんが、食べすぎ注意です。

また、女性の生理などでは、むくみなどの水分増加がある為、体重が増えるそうです。これも気にする必要はありません。