なぜ、急激なダイエットは、危険なのか。自分だけじゃない、周りも巻き込むトラブルとは?

ダイエット
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1週間で5kgも体重が減ったというのは、元々体重のある人でも危険です。
急激に体重が落ちたのは、主に水分が減ったと思われます。1日に減る脂肪の量には、限度があります。それ以上に減っているとすれば、水分や筋肉などです。
人体のメカニズムを知れば、やっていいダイエットがどの程度で、無理なダイエットをするとどうなるか、わかるはずです。
具体的に、無理なダイエットを行うとどうなるか?どうしたらよいのか?考えてみましょう。

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なぜ危険なのかの理由

筋肉が減っていく

食事をとらないと、運動や思考に使われるエネルギーが不足します。その不足分を脂肪から取ってくれればよいのですが、同時に筋肉のたんぱく質も溶かして消費してしまいます
筋肉量を維持しつつ、脂肪を燃やすことを心掛けないと、筋肉の無い、弱々しい体になります。

過度な運動は、生活に支障が出る

人間は、いくらでも運動できるものではありません。たくさん運動すると、筋肉、脳が疲れます

疲労の原因は、運動することで、体内に活性酸素がたくさん発生します。
体はこれを抗酸化酵素を使って分解し、体外へ排出します。これが間に合わないと、筋肉や自律神経の細胞が攻撃され、疲労につながります。これは、紫外線や加齢でも起こります。
乳酸が疲労物質と言われていたこともありますが、現在では、エネルギー源として使用されるために発生することがわかっています)
この活性酸素のせいで、体の細胞が攻撃され、破壊されてしまいます。これらが蓄積されることで様々な障害が発生します。

脳のエネルギーが不足するため、トラブルやストレスが増える

はたくさんのエネルギーを消費します。体で使うエネルギーの20~30%は脳で使われているともいわれます。しかも、糖質しか使わないので、脂肪を燃やしてくれません。
この脳で使われるエネルギーが不足するとどうなるでしょうか?当然考える力が落ちてしまいます。思考力低下や無気力、イライラ、眠気、幻覚などが起こります。仕事や勉強、人間関係やまともな思考にも問題が発生します。
この現象により、周りも巻き込んで、トラブルやストレスが多く発生すると、まともにダイエットも生活もできません。本末転倒です。

食事をとらないと、脂肪を燃やすことができない

脂肪を燃やすには、交感神経からリパーゼという酵素が活性化されて、中性脂肪を遊離脂肪酸とグリセロールに分解させます。遊離脂肪酸がエネルギーとして使用されます
この分解にもエネルギーが使われます。エネルギーが無いと、リパーゼが出てきません。食事からのエネルギーが必要となります。油には自然に火は付きませんのでマッチで火をつけるのと同じように、他からのエネルギーが必要となるのです。

水分を減らしている場合、脱水症状が起こる

を飲まなければ、体重が減ります。それは、水分が減っているからであって、正常なダイエットではありません。水は体の60%前後を占めています。体脂肪率が30%あっても、水の方が倍以上多く、分解しなくても体から容易に出たり入ったりするので、見た目の体重の増減に大きく影響します。
寝起きや食後に測れば、体重は大きく変動します。水を飲めば元に戻りますし、実際に脂肪はあまり減っていません。

スポーツ選手などはぎりぎりまで体重を落とすときに必要かもしれませんが、普通の生活であれば、水分を減らして体重を減らすことは意味がありません。当然水分が減ったときには、脱水症状や代謝に不具合が起こるので、体に悪いことだとわかります。
水分はすぐ出てしまうので、多めに取っても問題ありません。(私は空腹を紛らわせるために、スープや低カロリー炭酸飲料を多くとります)

きついダイエットをやめた時点で、リバウンドが起こる

体重をコントロールできないで、無理なダイエットをやってしまうと、途中で疲れたり苦しくなってやめてしまいます。そうなると、体重は元に戻るどころか、さらに増えてしまいます。
体にとっては、「よくも栄養不足にしてくれたな!いっぱい蓄えてやる!」という気持ちになっています。

一番の問題は続かないということ

急なダイエットで体重が減ったとしても、そのあと体重を維持しなければなりません。
しかし、体重を維持する管理(食事や運動)は、また違う方法となりますので、うまくコントロールする方法を試しているうちに、失敗するかもしれません。

夏の1カ月だけダイエットして、あとは太っていても問題ない人は良いのですが、1年中スリムな体でいた方が良いと思います。
体重の維持は、それほどつらい制限ではありません。
1年で10kg体重を落とせれば、次の1年は食事量を少し増やして生活できます。これで2年はいい体になりますし、その先何年も続けて行けば、ダイエットのやり方も分かりますし、無理な制限をする必要もなくなります。

解決策・おすすめはこちら

食事は基礎代謝以下にしてはいけない

基礎代謝は、寝ていても消費するエネルギーです。脳や生命活動に使われます。
男性でおおよそ1500kcal、女性で1200kcalほどです。
これ以下しか食べないと、体の機能として支障が出ます。食べない、動かないは悪循環です。

通常より多くても1000kcal減らす程度にする

基礎代謝は、寝てても消費するエネルギーですが、通勤や通学、体を動かす仕事、家事などで1日に必要なエネルギーは人それぞれです。体重や年齢や生活で全く変わってきますが、男性は2500kcal、女性は2000kcalなどという数字は、基礎代謝に生活で使用されるエネルギーを含めています。
そのまま摂取すれば、体重は維持されますが、ダイエットをする場合は、ここから500kcal~1000kcalほど減らすことが、無理のないダイエットの目安になります。

1000kcalもと思うかもしれませんが、脂肪にすると約100gです。1日で1kg体重が減ったと喜ぶ人もいますが、減った脂肪はせいぜい数十グラムです。
目安は、月に1kg~2kgまでの減量です。

半分は食事を減らし、半分は運動で減らす

そして、それを食事だけ減らせばよいというわけではありません。食事だけを減らすと筋肉が落ちてしまいます。へのエネルギーも不足します。
筋肉を増やすことは、基礎代謝も増えますし、体つきがかっこよく(スタイルが良く)なります。

食事で減らす量は最小限に、体を動かすことと合わせてカロリーを消費することが、健康的に痩せる秘訣です。

水分は十分にとる

水分はきちんと取りましょう。毎日体重計に乗ることは大切ですが、体重は汗をかいたり、水を飲んだりするだけで1日の変化量で1kg~2kgは簡単に動きます。

水分はすぐ出てしまうので、多めに取っても脂肪は増えません。瞬間的な変化に敏感にならず、何日かの平均で判断するよう、その辺は鈍感でいきましょう。

まとめますと

無理なダイエットを行うと

・エネルギー不足を、筋肉を溶かして補うため、筋肉が減っていく。

・過度な運動は、疲労を蓄積させ、筋肉の損傷、エネルギーの回復にパワーを使われて、生活に支障が出る
を働かせるエネルギーが不足するため、思考力低下、無気力、イライラ、眠気、幻覚が起こる
食事をとらないと、脂肪を燃やすことができない。
・水分を減らしている場合、脱水症状が起こる。

・続かなければ、リバウンドが起こる。
・いい体が続かない

解決策は

・食事は基礎代謝以下にしてはいけない
・体重維持できる摂取カロリーより、多くても1000kcal減らす程度にする
・その半分は食事で減らし、半分は運動で減らす
水分は十分にとる

ダイエットは、その体型を何年も維持できて、初めて成功と言えます。
急激に痩せる危険なダイエットの理由を知り、安全で快適なダイエット方法を見つけてください。

食べながら痩せる!ダイエットのお手伝い

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